|
テーマ:国際恋愛(198)
カテゴリ:恋愛
前回の喧嘩というか二人の間に事件が起きて以来、どうやら私の心には溝ができてしまったのかもしれない。
イマイチ尊敬してないかも。キリの事・・・。 そしてキリに接する自分の態度が嫌で仕方ない。あんた人間ですか?ってくらい酷い態度取ってる。 キリの事、スキじゃなくなったのかも・・・。 実はさっき、キリがやって来た。突然。嬉しくなかった。むしろ『何で来たんだろ、この人・・・』って感じだった。何だか迷惑だった。 私『ねぇ、来る前に連絡してくれたってよくない?ここ日本だよ。私がいなかったらどうするの?日本のシステムにしてほしいけど。』 キリ『分かった。今度からそうする。あ~、疲れたよぉ。明日で仕事が終わってくれないかなぁ・・・。』 私『・・・。何しに来たの?』 キリ『紙を持ってきたんだよ。』 私『今さら持ってきてくれてももう遅いんだけど・・・。』 キリ『う~ん、ごめんね。』 紙を見て・・・ 私『ちょっとー、これ書いてある場所が違うんだけどー。』 キリ『じゃあchocolate babeが書けばいいんじゃない?』 私『字体違うからできないよ。それに印鑑証明も要るよ、これ。』 キリ『インカンショーメイ?』 私『はぁ・・・。』 キリ『紙の無駄だね。』 私『紙の無駄って言うより時間の無駄だよ。どれだけの時間かけてこの紙を待ってたと思うの?持ってきたと思ったら意味の無い紙になってるし。』 キリ『ねぇ寒いよ。ヒーターつけようよ。』 私『ここ日本だよ。今は冬だし寒いの当たり前。』 コンセントが抜けているのに気づいてコンセントを差し込もうとするキリ。PCのコンセントを誤って抜かれるといけないから、 私『やめて!!!!!!!!!下さい・・・。』 キリ『何で?寒いよ・・・。』 我慢して座ったキリ。TVを見て、 キリ『どのくらいですか?って意味何?』 私『知らない・・・。』 キリ『何の話について話してるの?』 私『分からない・・・。』 キリ『元気?』 私、無言。 キリ『どうしたの?目にゴミみたいのが入ってるよ。目開けて。風吹き込むから。』 私『分かってるからいいよ。やめて。ねぇ、あなた臭いよ。』 キリ『うん、仕事帰りだから。どうしたの?座ったら?』 私『ねぇ、私忙しいんだけど・・・。』 キリ『何かやる事あるの?』 私『やる事って言うか忙しいの。』 キリ『シャワー浴びてもいい?』 私『何で?ダメ。』 キリ『何か邪魔みたいだね・・・。帰るよ。バイバイ。』 私、無言。 キリ、玄関に行って靴を履いている様子。 私、立ち上がりもせず。見送ろうかどうしようか迷いつつも見送りたいと思えない。むしろ何だかイライラする。 ドアが開いて閉まった。キリが去ったみたい。 情けなくなった。何であの人と私は一緒になったんだろうって。何でわざわざ仕事が終わって疲れてるのに約1時間もかけてくるのか分からない。紙持ってきたって今さら遅いってのは前々から言ってたのに・・・。紙を持ってきたら私が喜ぶとでも思ったのかな・・・。 大体、紙を書く場所を間違えてるのだって、おかしな話。ちゃんとキリに説明したのに。どこに書くのかって。印鑑証明だって、こういう場合は要るからね、って言ったはずなのに・・・。何で分かってくれないんだろ。そんなに難しい事なのかな、日本のシステムって。 自分の事、めっちゃめちゃスゴイとは思ってないけど、それでもキリのレベルが低いようにしか思えない。そんな風に思ってしまう自分が凄く嫌だ。 航空券だって無くしてるんだよ、キリ。航空券無くすなんてありえない。ほんっと、ありえない。意味がわからない。 『あなた臭い』って平気で言える自分が嫌だ。仕事終わって仕事着のままで来たんだから当たり前なのに。仕事して疲れてるのに『お疲れ様。ご苦労様。』すら言えないんだよ。『臭い』って言うんだよ。最低。 ヒーターもつけてあげるの面倒臭いって思っちゃうんだよ。『ここ、あなたの家でもなければ電気代あなたが払うわけでもないんだから、ヒーターなんてつけないでよ!!!』って思っちゃったんだよ。シャワーにしてもそう。『あなたのタオルがあるわけでもないし、あなたの家じゃないからシャワーなんてしないでよ。』って思ってしまったんだよ。 救いようがないと思う・・・。 こんなはずではなかった・・・。 もっとキリはレベルの高い、頭のいい男だと思っていた・・・。 頭の悪い男なんて要らない・・・。 要領悪い男なんて要らない・・・。 電話では『愛してるよ』って言ってくれるし、さっきも会った時に『寂しかったよ』と言ってくれたけど、私は返す言葉がない。逆に、『なんでそんな風に思うんだろ・・・。なんでこんな可愛げのない女の事スキなんだろ・・・。』って思っちゃう。 ほんと、こんなはずじゃなかったのに・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[恋愛] カテゴリの最新記事
|
|