chocolate babe

『ちがいますか～～～～???』

とｷﾘがふざけて言った目の先には、とある黒人と日本人の男。

私、極力、ｷﾘが挨拶する黒人には目を向けず、無視するわけね（一部地域のみ）。だって何だかんだ言っても、彼らは目がいいよ。私を見ては『おっ、これは××の元妻じゃないか～～～!!!』っていいﾈﾀにされるのがｵﾁだもん。

ｷﾘも私のその態度には理解を示しているので、私が無視しようが何だろうが全然気にしない。

で、今日偶然会ったこの黒人、頭は何だか中途半端なﾊﾟｲﾅｯﾌﾟﾙﾄﾞﾚｯﾄﾞ。格好はどんなか見てないけど、適当に無視しよーっと・・・。

と思ったら。


ん？この声、もしや・・・。


元彼ですわ・・・。


ﾁｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰﾝ。


そういえば一時期、このﾊﾟｲﾅｯﾌﾟﾙな髪型、してたわ。

ｷﾘは全く持って無知なもんだから、『これ彼女。』って彼に紹介。元彼も元彼で、私の事を知ってか知らぬか、『彼女～ぉ』って嫌味っぽく言って私にｸﾞｰを求めてきた。

無視するわけにもいかず、私も適当に演技して何も無いかのように『ﾊﾛｰ』と言ってｸﾞｰを返した。

つ～か私、絶対顔が引きつってたと思うけど・・・。さすがのｸｰﾙな私もかなーーーーーーーーーり動揺してたし。

てか何でまたここで会うかな・・・。

奴は私の事気づいてたなら、相当な俳優だな。めっちゃ自然だったし。

ばつの悪い思いをした私に追い討ちをかけるかのように、ｷﾘが後で『あの人知ってる?』って聞いてきたわけ。

私『うん、知ってるよ。』

ｷﾘ『何で知ってるの?』

私『うーん（しらばっくれ）、どこで会ったかな、あ、ｼﾞﾑ???煩い人でしょ?』

ｷﾘ『そうそう。あいつは最低だよ。ｳｶﾞﾝﾀﾞ人と結婚したらしいし。』

おいおい、その前に、あいつは噂に聞くところ、ﾀﾞｻい日本人と結婚してますからっっ!!!!


ｸﾞｰとｸﾞｰで触れ合ったよ。あの人のｸﾞｰ、あんな形だったんだ・・・。久しぶりにまじまじと見た顔。眉毛は意外にも薄めだったんだね・・・。

世間は狭い。