アフリカ出産しました
ついに40週間二人羽降りだったトド脱出ということで、アフリカ、ボンゴで出産し終えたchocolate_babeです。ベイビーは日本の病院で散々言われた通り女の子で、20日のボンゴ時間正午くらい(←産まれた時間は見てくれない…。キリに聞いたら12時3分前か12時ピッタリくらいだったって)に誕生。小さめと言われ続けてきたのに3.3kgの普通胎児が出てきました。さて、ボンゴ出産でしたがぁ…。とんでもなかった…。19日、予定日も過ぎたし前回の検診で子宮口3cm開いてると言われたにも関わらず陣痛来ないので、お医者さんに言われていた通り陣痛を起こす注射をしに病院に行った。というか私はそのつもりだった…。一応内診があるかも~と思ってナプキンは取り外していった。オリモノが多くなってたんだよね。ちなみに家を出る前にキリが『今日部屋代を払うと思うからお金持って行こう』って訳分からない事言ってた。『何で注射打ちに行くだけなのに今日払うわけ?いつもの検診でしょ?』ってちょっとキレ気味で答えたけど。16時に来てと言われて17時前に着いた私達。まだお医者さんいるのか心配だった私。色んな人に聞いて案内された場所は分娩室近辺。今日はもう診察時間終わったからお医者さんはこっちにいるのか~と勝手な想像。そしたら入院時の部屋を見せてもらった。ちなみにVIP。ボンゴでは出産費用はタダらしく、普通なら相部屋になり、色んな陣痛中の妊婦達と一緒に過ごし、産んだら色んな出産後の女性達とそのベイビー達と相部屋で過ごす。そしたらなぜか鍵渡されてそのまま刑務所行き~みたいな感じで放置されたんだよね。アレ?様子がおかしい…。『何?今日私はここに泊まっていくの?』と聞くとそうだとキリとキリ妹。また冗談だと思っていたけれどどうやら本当らしい…。はぁ、だったら家でシャワ-してくるべきだったし泊まる荷物も用意してきたかったのに…。何でこういう事、教えてくれないかなぁ…。一度この部屋に入ったら監禁状態で、病院の外には出てはいけないと。それから私は入院患者らしくユニフォームを着ろと。部屋を出る場合は許可をもらえとなかなか厳しいルールがあった。どうやら私の出産までの道のりはこうらしい。入院→点滴を打つ→陣痛が来る→出産。ということで、このまま私は出産に繋がっているらしかった。お医者さんが19時頃に来るって事で、結局現れたのは20時頃。しかもお医者さんが来たら点滴打つのかと思いきや、翌朝5時に打つらしい。て事は早くて明日出産かぁ。その日はダディや仕事の旅から無理矢理?!帰って来たママやらが病院に駆けつけてくれた。そして居心地悪いシングルサイズのベッドにキリと共に寝た。翌朝5時。誰も来ない…。仕方なく1時間ほど待つけど誰も来ないからキリにナースでも呼びに行ってもらった。どうやら私の存在忘れられていた様子。VIPなんだしもっとVIP待遇しておくれっ結局点滴を打ち始めたのは6時半。早い人は打ってすぐ、普通は半分くらいまで打ったら陣痛が来るらしい。そして打って2,3時間後には分娩するらしい(ママ談)。早速ママやらダディやらキリ友やらが訪れて様子を伺いに来た。私が陣痛なくてケロッとしてるもんだから意外に呆気に取られてるみんな。9時頃、お医者さんが来た。まだ陣痛の気配がない私。『内診します』と言われて看てもらうと『大丈夫』だって。そしてそのまま『踏ん張って』って言うからそうしたら破水。どうやら破水させる為に来たらしい。嗚呼、医学英語が分からない私は成すが成るまま。『もうすぐに痛みも来るよ。1回目の出産時より早く事が進むと思うよ。』と言われてほんとにお医者さんが去ったら陣痛がやってきた。1回目の出産時、破水は分娩直前にさせられたし、陣痛起こすのは注射でその後帰宅できたし、陣痛は家で発覚してその後分娩まで約18時間かかった。さてさて、今回の陣痛は1回ごとに感覚が狭くなってる感じ。陣痛がきだした頃に朝食を食べる。キリは野暮用があって病院を去ってた。けどこの調子じゃぁキリ、病院に戻ってきたらもう私、産んでそう…と思って『早く来て』とSMS。どうやら内診された時は子宮口がまだ4cmだったらしいけど、それから2時間後にはもう陣痛の感覚もめっちゃ早まってたし、とにかくキリが駆けつけた頃には陣痛が来る度にオシッコが出そうな勢いになってた。『ちょっと、私、これオシッコしたいのかそれとも赤ちゃんが出てきてるのか分からないから助けて~』とキリに申し出。キリ、落ち着いているように見せかけて顔が引きつり加減。テンパってる様子。そして廊下へ飛び出した。すぐに車椅子が来て私はその車椅子に乗せられて分娩室に運ばれた。その間、色んな角にぶつけられたりとかして、もっと患者らしく扱って欲しい~とアフリカっぷりを発揮。私、陣痛中なんですが…。一番奥に連れられて分娩台に乗る。どうやら日本のように足を乗せてお股広げるってのはないらしい。連れてきてくれた産婆さんが内診するも、まだの様子で何にも言わずにどっか行ってしまった。嗚呼、完全放置な私。しかもキリもママも来ないからどうやらここは私だけで頑張りましょうってな様子。立会出産だと思ってたのに…。数分後、何だか赤ちゃんが出てきてる感じがした。それに陣痛が来る度にもう我慢できなくて踏ん張ってしまいそうな勢いになっていた。周りには誰もいない…。数分後、人を見つけたので『まだ?』と聞くも産婆さんじゃないからか、それとも英語分からないからか、無視される。それからさっきの産婆さんが現れたから『まだ?』と聞くも『まーだまだ』と。『もう赤ちゃんが出てきてるんだけど』と言っても『あと1・2時間はかかるわよ、何が出てきてるわけ』って膣を見ようともしない。半泣きな私。日本で産みたい…。てか2時間も耐えられない…。また産婆さんどっかに行っちゃうし、また完全放置。一応20分くらい頑張ってみたかな。もう本当に陣痛が来る度に自然に踏ん張ってしまうようになってしまった。しかも水だかも出てくるし、屁も出てしまう。『ハロォ…』と震えた声で誰かを呼ぶ。3回目くらいで違う産婆さんが来た。『赤ちゃんが出てきてる…』と言うと、『分かった』と言ってどうやら私を助けてくれるらしい。嗚呼、目の細いこの彼女が神様に見えたよ。股を開いて足首を手で持ってと指示され、『陣痛が来たら踏ん張って。』と言われた。はい、踏ん張る。キィィィィィィィィーーーーーーーーと叫んで足首なんてもう持ってられない。腰が浮いて私自身も上に行く。痛すぎ。屁も出る。『頭がもうあるし今触ったから。腰はちゃんと台につけて。ハァハァするんじゃなくて落ち着いて。また陣痛来たら一気に踏ん張って。』と言われた。2回目が来た。『ううううううううううううううううっ。痛ーーーーーーーーーーーーいっ』勝手に声が出ちゃうしやっぱり腰が浮いて自分の体が上に行ってしまう。膣が痛すぎる。もうヤダ。でも産婆さんの手が膣の中に入ってきた気がして、そしたらそのままスルスルスル~、ドンッとなって楽になった。出た。産まれた。出てきたばっかりの赤ちゃんを慣れた手つきでへその緒を切り、『女の子よ』と言って股を見せられ、私の体の横に赤ちゃんを置いた。嗚呼、彼女が私のところに飛んできてくれてよかった。もし他の人だったらまた放置されてたかも…。と感謝の気持ちでいっぱいになった。『ありがとうございました』とお礼。そして隣に産まれたばかりの赤ちゃんがいる事に感動。嗚呼、キリとこの感動を分かち合いたいわー。赤ちゃんはどこかに連れていかれ、さて次に胎盤の処理。それも変な痛みがあって嫌だった。出てきたら見せられて『全て出たから』と。血がめっちゃドバドバ出てるんだけど、そういうのも拭いてくれたり全て私の処理が終わったらさっきの邪悪の産婆さんが来て車椅子持ってきてまた私は乗せられて運ばれた。またドンドンとぶつけられる。オイオイ…。私を救ってくれた産婆さんが赤ちゃんを抱いて後ろからついてくる。廊下に来たらママ発見。その横にはキリもいた。二人とも大きな笑顔で『オメデトウ』と。他の産婆さんやらナース達も部屋に来ては『オメデトウ』と。そんな感じで無事出産を終えたわけです。部屋に着いたら早速食べ物やら飲み物やら勧められて…。感想は、やっぱり日本で産むのがいいわーってのと、6年のブランクは重く来た…ってのと、思ったより痛かったってのと、そんな感じ。でもキリとの間に子供ができたなんて、これこそまさに信じがたいわ。だって特にキリなんて『お父さん』って風貌全くないし…。でも最高に嬉しいってことは間違いないっ。