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2024年05月17日
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カテゴリ:ぽんこちへの道
お久しぶりです。生きております。
歳を取ると、やたらと昔の思い出に浸る癖が出てきてしまい、今回も思い出のタックルコーナーの様相を呈した記事になっております。お暇な方はお付き合いください。

自分がブラックバスのルアー釣りに夢中になっていた時期は、1982~1986年頃(小4~中3)で、この辺りを釣具全般の黄金時代だったと感じる方も多いんじゃないでしょうか。それはルアーも例外ではなく、ダイワのカタログを眺めるたびに色とりどりの舶来ルアーに目を奪われ、両開き3段トレーのタックルボックスに舶来ルアーがぎっしりと詰め込まれている光景に羨望の眼差しを送ってました。

【1982年 カタログ】※画像単独で開くと、大きく見れます。

ラパラ、スィンフィン、レーベル、アーボガスト、バグリー等。家が裕福な子は、小学生の分際でこれらを買い集め、ツネミのプレゼント券を大量に手に入れ、巨大なラパラステッカーをタックルボックスにこれ見よがしに貼っておりました。

自分もダイワのランカーボックスに、ダイワ、コーモラン(笑)、パチ物のスプーン・スピナー類を主体としたしょぼい布陣で集めてましたが、やがて中学生になると舶来物も多く集めだし、今見れば全部お宝としか言えないようなラインナップだったと思います。

当時のタックルボックスは正に夢が詰まった宝箱であり、開くと輝く光景がそこに広がりました。当時のルアーはほぼ残ってませんが、それを再現したくて、記憶を頼りに当時所有していたものや欲しくても入手出来なかったものを中心に集めています。また、完全に当時物でなくても、ほぼ形状が変わらないものは拘らずに集めています。


【ダイワ ファントム2060】

このタックルボックスはチームダイワのステッカーが貼られたバージョンです。TDブランドは1989年頃から展開されていたみたいなので、自分の世代じゃないですが、このボックス自体の設計は80年代初頭からずっと変わらず、フェンウィックやオールドパルのボックスもダイワでOEM生産されてたのか、全く同じ形状で販売されてました。TDブランド品だと同じ形でもさほどオールド判定されずに今でも割と安く買えます。これは980円で落札しました。ビンテージ好きな方々のアムコ等のボックスと比べると安物ですが、これが当時の少年たちのスタンダードです。これを自転車の荷台にゴムひもで括り付け、ロッドを肩で担いで野池に行くのです。

自分の中学生時代の80年代のタックルボックスとはこんな感じでした。とはいえ、思い入れがあっても、あまりにも高騰しているものは入手を断念してます。

ボックスを開くと、トレーがスライド展開するのが何しろカッコよくて、段数が多いほど偉いと思ってました(笑)そして、入れるルアーを並べ替えるのが楽しかったです。本当におもちゃ箱ですね。見ているだけで楽しい。

ボックス底部には、リールやライン、ワームやジグヘッドなどの小物を収納。こういった釣りに行く前の準備が非常にワクワクしていましたし、それは今も変わりません。


すこし中身の紹介を。

【タックルハウス ツインクルVIVY】

当時、自分が所有していた中で一番高価なルアーは、タックルハウスのツインクル(¥2,800)でした。友達に頼み込んで、複数のルアーとトレードしてもらった思い出があります。入手したので追加で載せます。当時所有してたのは、これのパープルカラーでしたが、元々マイナーな高級ハンドメイドルアーなので、そこまでドンピシャのものは見つかりませんでした。写真では分かりにくいですが、このミノーは背中側が分厚くて独特の形状をしております。当時、このルアーを初下ろしするのは琵琶湖だ!などとのたまっておりました。中学生ごときには過ぎたる高級品でした。


【ラパラ ミニファットラップ】

これらは全て80年代のフィンランド製と思いますが自信ないです。まあどっちでもええか。ラパラは長年の販売流通数も膨大にあるので、古いものも比較的安く買え、希少価値はそこまで高くなりませんが、コレクションのし易さはあります。そこはへドンと似てますね。ミニファットラップはその小ささと可愛さでかなり人気がありますが、レッドヘッドなどは相場が高くて手が出ません。※写真のレッドヘッドはF-3です(笑)

自分にとって舶来ルアーとは正にラパラであり、小学校低学年の時に見た釣具屋のショーケースにズラリと並ぶ色とりどりのラパラ達は脳裏から離れません。今でもたまに80年代のボックス入り新品がオークションに出ますが、皆さんえらい金額で競り合ってます。この人たちも自分と同じく、当時の釣具屋の情景が忘れられず、思い出のかけらを集めているのでしょう。ツネミのプレゼント券にも本当に思い入れがあります。

このプレゼント券は1993年のものですが、ミニカタログも付属していて、なかなか充実していました。楽しいおまけです。


【スィンフィン スケールカラー】

スィンフィンと言えばこのスケールカラーのイメージが一番強烈です。シルバー地の鱗模様に背中のグラデーション。金属的な光沢を持った、一目でスィンフィンと分かるカラーです。単純なのに唯一無二の個性があります。

リップ裏の印刷も独特で味があります。


【レーベル ナチュラルプリントルアー】

今見ても、そのリアルなカラーリングは他の追随を許しません。というか、近年のルアーは、塗装・カラーリングが明らかに80年代のものよりお粗末というか劣化しているように見えます。復刻版とかでも、なんか印刷が機械的で雑なんですよね。ルアーに関して、リアルさと釣果は比例しないと思いますが、他のメーカーには真似できなかったリアルカラーは、一目でレーベルルアーだと認識できます。

ベイトフィッシュシリーズのベビーバスです。本物と見紛うリアルさですね。このルアーは当時入手することが出来ませんでしたが、非常に思い入れがあります。

クローフィッシュは、ザリガニルアーの元祖です。本物のザリガニから型取りした話は有名で、リアルなのは当然ですね。複雑な凹凸に沿って繊細な印刷が施されています。


【バグリー バルサクランク類】

アメリカンルアーの中でも、バルサ材に拘り続けたメーカーです。当時、自分が所有していたホットタイガーカラーに思い入れがあります。チャートリュースの派手な色合いがタックルボックスの中で映えました。他のカラーも凝った塗装で作りが丁寧です。

バグリーは何度もの復刻や生産地の変更で、細かい作りの違いが把握出来ないくらいあるらしいので、年代判定がかなり難しく、私もバグリーに全く詳しくないので、この中で80年代品は恐らく2~3個と思われます。近年、バルサ製がどんどん廃版になり、プラ製に移行しているみたいです。残念ですが、コストや時代の流れで仕方ないのでしょう。

非常に美しいSH4カラー。何工程の塗装が施されているのか。


【バルサ50 ホワイトコーチ】

国産ハンドメイドルアーの孤高の存在ですね。これらはザウルス期のもので、箱に入っている奴以外は全てベイブサイズです。当時は高くて全く手が出ないどころか、実物を見ることさえ稀でした。顔の表情が非常に可愛いですね。バルサ50のホワイトコーチカラーは、他メーカー品のとは異なる唯一無二の魅力があります。

今現在、当時物だろうと後期物だろうと、状態のいいオリジナルはとんでもない相場で、完全なコレクターアイテムになってます。


【ゲーリーヤマモト フラグラブ】

1985年から輸入販売が開始されたゲーリーヤマモト。ゲーリーヤマモトって誰?なんか知らんけど凄い名前のインパクトや!(笑)つりトップで初めてフラグラブの紹介記事を見たときの衝撃は、今でも忘れられません。

それまでワームなんてミミズみたいな形しか見たことありませんでしたが、これは頭にフサフサが付いている! すさまじく釣れるとの触れ込みで、早速自分も1袋 1000円くらいで購入しましたが、釣れませんでしたが(--;


私と同じ年代にブラックバス釣りを楽しんでいた方々には、刺さる部分もあったんではないでしょうか。私にとって当時のタックルボックスは、少年時代の思い出が詰まった玉手箱です。たまに眺めるくらいですが、朝から晩まで毎日が楽しかったあの頃の気持ちを少し思い出せるだけで、日々の悩みや重圧から一瞬だけ解放されるのです。





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最終更新日  2024年05月18日 19時32分27秒
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