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カテゴリ:ぽんこちへの道
いや~魚が釣れません。ブログの更新が滞っているのは、単に魚が釣れないからでありまして、釣りに行っていない訳ではないのですよ。去年の春からほとんど魚を見ていません。(×o×)
こんなにも釣れないと、もはや物欲に走って自分を慰めるという昔のパターンに戻るしかありません。一旦、断舎利したんですけどね。という訳で、今回のお題はスピンキャストリール(クローズドフェイスリール)です。 ブログにはほとんど上げてないんですが、以前はいろいろスピンキャストリールも集めてました。もう全部売ってしまったんで、手元には何もないんですが、状態のいい極小サイズのものを一つくらい持っておきたくて、以前から色々物色しております。写真のミニキャストST-3もお気に入りだったんですけどね。STなんで廉価グレードなんですが、未使用に近い美品はかなりの高値が付いて、なかなか入手出来ません。ゴールドカラーが好きなんですよね。 【1977年 資料】 このカタログ写真にあるミニキャストⅡは、ハンドルに妙なリングが装備されており、初めて見たときはドラグダイアルかと思いましたが、これはサミングダイヤルといいます。スピンキャストでサミング?とは、イマイチ使い方が想像出来ませんでした。 【1981年 資料】 このサミングダイヤルを装備したダイワ製品は、上のカタログに写真はありませんが、ノーマルのスピンキャストのDX(ゴールドカラー)バージョンである ・スピンキャスト20DX ・スピンキャスト30DX ・スピンキャスト40DX そして ・ミニキャストⅡ この4製品だけでしょうか。一応、上位機種に採用されている感じです。これ以降、新しいモデルにこのサミングダイヤルが採用されることは無かったので、いまいち画期的な機能ではなかったのでしょう。しかし、見た目のインパクトは計り知れない破壊力があります。ゴールドカラーのDXは見た目の豪華さも相まって、状態のいいものは結構な高値で取引されているようです。いいなあ~これ欲しいなあ~とも思いましたが、サイズがそこそこあるので、私の住宅事情ではもうコレクションすることは出来ません。 ということで、サミングダイヤル装備で最少モデルのミニキャストⅡを物色していたのですが、この極小モデルにゴールドカラーがあったら、さぞインパクトがあるだろうなと考えておりました。 【1982年 カタログ】 ある日、いつものようにオークションパトロールをしておりましたら、 ん? Minicast-Gold!? こ、こ、こ、これは!Σ(゚д゚lll) 【ダイワ ミニキャスト ゴールド】 (製造年) 1979年頃 (ラインキャパ) 4lb-85yds (重量) 158g(実測) (ギヤー比) 1:4.1 ミニキャストⅡのゴールドモデルが存在していました。(;^_^A USダイワ向け輸出モデルのようですが、これは知りませんでした。スピンスターミニに対するミニメイトみたいなバージョンですね。この商品は写真写りが非常に悪かったのと、皆さんほぼ認識されていないモデルだった為か、ほとんど値上がることなくあっさり安く落札できました。 このモデルを海外オークションで調べると、そこそこ玉数はありますし、さほど高価でもありませんが、状態のいいものはほとんど無く、美品はかなりの高値になるようです。そりゃ40年以上も前にアメリカで流通していたことを考えると、雑な扱いで使い潰された個体ばっかでしょうから。国内オークションに出てくる確率はミニメイトよりもさらに低いと思われますが、代行業者に頼んで海外から輸入するとかなり高く付くので、ヤフオクで出てきたら即買いですね。いやーミニメイトシステムのときは苦労しました。(;^_^A 当時の広告を見ますと、ミニメイトシステムと同様のシリーズで、ロッドとセット販売されていたようですが、リール単体でも販売されていたようです。 いや~それにしても小さくてかわいい。 試しに、逆転ストッパーを解除し、巻いてある糸を引っ張ってみて、サミングダイヤルの使用感が理解できました。いわゆるベイトリールのキャスト時のスプールサミングとは全く異なり、イメージとしてはフカセ用スピニングのレバーブレーキのような用途を想定していると思います。カタログでもルアー以外に、船、磯、堤防などの用途を推奨しており、真下に仕掛けを落とすときは、コロネットなどの小型両軸リールと同じ感覚で操作できますね。これはスピニングには出来ない操作です。屈折ハンドルもダイヤル操作時に親指に干渉しない為であり、よく考えられている感じですが、屈折ハンドルは結構なテンションが掛からないと伸びきることも無く、そのせいでハンドル回転半径が安定せず、巻き始めはスプリングの伸縮に動作が吸収され、いわゆる巻き上げのダイレクト感が最悪です。サミングダイヤルの利点と屈折ハンドルの欠点を相殺すると、コストアップの面からもわざわざこの装備を継続する理由は無かったということなのでしょう。その後のモデルは全てシンプルすぎるくらいの単純なハンドルになっています。 そもそもスピンキャストリール自体が、欠点・トラブルの多いリールでもあり、その上このようなややこしい機能を持たせ、さらに数年で淘汰されたことを考えると、この製品は ぽんこちマニアにとってこの上ない珍品・迷品と言えるでしょう。いい意味でも悪い意味でも、すべての条件を満たしています(笑) オールドダイワ極小コレクションに、またひとつ珠玉の名品が追加されました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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