アイーダ 2005年6月26日(日) マチネ 京都劇場
☆本日のキャストアイーダ 濱田めぐみ アムネリス 佐渡寧子ラダメス 阿久津陽一郎 メレブ 中嶋徹ゾーザー 沢木順 アモナスロ 石原義文ファラオ 勅使瓦武志男性アンサンブル 大塚俊 脇坂真人 竹原大祥 川東優希 朱涛 沼沢勉 影山徹 萩原隆匡女性アンサンブル ネヘブカ 石倉康子 井上麻美 南千繪 眞弓ヴァネッサ 村井まり子 田邉杏奈 市川友貴 久下紘子☆てことで、思いつくまま萩原さん、別人やん…!ひげ!!ひげ!!!今までは、茶髪か金髪で軽い兄ちゃん風のイメージでしたが見事に化けられましたね。もー…「怖っ!」って感じ。かなりツボでした。萩原さんも髭のびるんやー…(当たり前?)。そして阿久津ラダメス。びっくりした!!ちょっと変えてこられました?大阪で観た時ほど“俺様”でもなく“ナルシスト”っぽくもなく(私はそう感じてました)、何だか繊細に…。個人的にはすごくいい感じ♪と思いました。俺様ラダメスも、ラダメスのキャラとしては有りだと思いますが、変な話、男性として自分の好みではないもので…恋愛ものという部分ではあまり感情移入していなかったと思うのです。今までは。なので、そういう意味でとても素敵になっておられました。歌、というか声ものびてたし!お初にお目にかかります沢木ゾーザー。このゾーザーさんは有り!!です。かなり好きかもです。ゾーザーのダークな部分がもう全面に押し出された、まぁわかりやすいと言えばわかりやすい“悪役”。彼の周りにどす黒いオーラが見えたのは気のせいではないはず。今までCDでお声を聴いたことしかありませんでしたが、こんなダンディな方だったのですね。濱田さん、佐渡さんは超安定。もう何も考えずに浸れます。♪愛の物語幕が開くと客席が博物館の空気に包まれるような錯覚をいつも起こします。ずっと疑問なのですが…ここで出てくるパンツで眼鏡をかけた女性アンサンブルさん(ロングヘアの女性と手をつないでいる)は、男性役なのですか?♪勝利ほほえむ「運命に導かれて」の「にィィーー」がちょっと迫力不足?いえ、全然悪くはありませんでしたが、もっとすごかったような気がしたもので。そして兵士登場!見たことない方が…あ、この方がきっと沼沢さんですね。えーっと福井さん+宮河さん÷2(変な表現の仕方ですみません…)。萩原さんは…うわ、ひげ!←しつこい^^;何か…何か…マッチョ度はそんなに高くないけれど、悪人面度が上がったような。♪あの日は遠くに阿久津ラダメス、セリフ回しがゆっくり気味?以後、ちょっと気になる。♪ピラミッドを建てよう沢木ゾーザー!!ドスのきいたセリフ、一転して歌はちょっと高めのお声で…渋すぎます。これまた見るからに悪人面。見た目も迫力も父親らしくて違和感もないし、最初は飯野さんで観たかったーと思っていましたが、いっぺんに好きになってしまいました。♪私は知っている中嶋メレブ、このお芝居になぜメレブというキャラが存在しているのかをすんなりと判らせてくれるメレブだと思います。でもアイーダが「黙りなさい」と歌っている時に、あまりにもきょとんとしすぎているのは個人的にはうなづけません。ヌビア王の娘ということが知れたらアイーダの命はないとわかっているのに、無邪気に「王女さま、王女さま」言いすぎに見えてしまふ…。あんた、無邪気すぎ(笑)。♪儚い喜びくぅーっ!!阿久津ラダメス、素敵になっているではないですか!以前ならここでの演技「女のくせに変わった奴だ」みたいな「面白い女だな」みたいな…オンナに対して上から物を見るような目で、アイーダに興味を持ったように感じられましたが。それが単に「面白い奴だな」に変わったとで申しましょうか。上手く言えませんが、アイーダを自分と同等の一人の人間として興味を持った、ように見えました。ここでのアイーダの歌は、とても好きなシーンのひとつ。濱田アイーダのやわらかい表情を見ていると、この人はたとえ王女じゃなくても、心からヌビアを愛しているのだなと思えます。♪お洒落は私の切り札「だったら誰か私に説明してちょうだい!」「あの調子じゃエジプト中の年寄りと仲がいいんじゃないかしら」この辺りの佐渡アムネリスがとってもとっても好きです。(ていうか、セリフ合ってますかね…)そしてこれは大阪の千秋楽前にも思ったことですが、美しさに磨きがかかっている!まぶしいです…。ファッションショーの場面、ピンクの蛇が巻きついたようなドレスの方(たぶん3枠さん?)がちょっと気になりました。踊りに迫力というかオーラが欲しいです。♪ローブのダンスここ、祈らんばかりの萩原さんに釘付けでした。あと朱涛さん。ヌビア人の時の朱涛さんって何となく土の匂いがするというか…とても力強くて目を引きます。♪どうもおかしいヌビア人に物を分け与える阿久津ラダメス、満面の笑み。笑っちゃいけませんよね…。♪迷いつつ再び阿久津ラダメスの変わりっぷりにドキドキ。この一瞬ですべてをさらけ出す感じがひしひしと…。前はこの曲ですら男の征服欲みたいなのがチラリと見えて、それが個人的にはだめだったんです。そういうラダメス像だったというだけで、別に阿久津さんがどうというわけではもちろんありませんが。今回はアイーダが一緒に歌いだすところで、すんなり気持ちが入りましたね。♪神が愛するヌビアいちばん好きな曲。アイーダの中でいちばん好きなシーンもここにあります。ラストの歌い上げるところで、気合入りまくりの石倉ネヘブカが大好きです。♪どうしたらいい濱田アイーダ、佐渡アムネリス、阿久津ラダメスのハーモニー…3人の声質が違いすぎるという印象がありましたが、不思議と気になりませんでした。♪人生の苦しみ濱田アイーダの歌唱力は本当にすごい!何だかのみこまれるようです。なのでそこにケチをつける気は全く全くありませんが…正直に言って、この曲要りますか??アイーダの苦悩は伝わってくるし、濱田さんのこれだけ歌が聴けないとなるとそれはそれで物足りないですが。ここが本当に好きという方には申し訳ないのですが、「どっちやねん…」と思ってしまうのですよ(T^T)いやだからそれが苦悩なんだって、というのもわかるんですけど…もう十分伝わってるのに…。♪この父親にしてこの息子ありもう沢木ゾーザー悪すぎる(笑)。戦略を立てるための(?)チェスのような兵士の模型、大塚ゾーザーはいつも決まった動かし方をして敵を転がしたりしていましたが、沢木ゾーザーは並びをちょっと整える程度。そこまでは手が回らないのかしら?頑張れ、沢木ゾーザー!!♪ラダメスの手紙別に今回の感想ではありませんが…これが文字通り“手紙”だと気づいたのは5,6回観た後でした。何でこんなロマンチックなタイトルなんやろ~と思ってました。この後ネヘブカが連れて行かれる所、口をふさがれたアイーダが必死に伸ばす手を、前にたっている4枠さんがばれないように握り締めるのが好きでしたが…この日はやってなかった…。残念…。♪私は知っている大丈夫、ここではメレブの切実さがひしひしと…。♪星のさだめ気持ちはひとつなのに、もううまくいかないことは頭ではわかっている二人…ですよね。この曲があるから、最後のラダメスのセリフが本当に生きてくるのだと思ってます。♪真実をみた初めてアイーダを観た時は、ここから泣き入りまくりでした。アムネリスの潔さがドレスの白さに表れている気がして…本当はウェディングドレスの白はそんなものを表すためのものじゃないのに。♪迷いつつ濱田アイーダ…ここで涙がこぼれるのは時々みたことがありましたが、何だかこの日は歌まで涙声ちっく。ゆっくり近づいていく阿久津ラダメスが、とても大きくあたたかく見えました。♪儚い喜び福井ラダメスが合アイーダの肩をポンポンってするのがとても好きですが…そうか阿久津ラダメスはやってなかったっけ。♪愛の物語生まれ変わったアイーダとラダメスをやさしく見比べるアムネリス…。本当は今でもラダメスを愛しているのだろうな…。もしかしたら自分が、何度も生まれ変わって何度もラダメスと結ばれたかもしれないのに。めぐり会えたアイーダとラダメスに「よかったね」と思うと同時に、とてつもないやりきれなさを感じずにはいられません。☆以下反転。 作品主義を謳っている四季ですので、特定の俳優さんについての話に興味のない方はご遠慮ください。この観劇で久しぶりにアイーダの世界にのめりこみながら、頭のどこかで考えてしまっていたのは、井水さんがいない…ということでした。席がですね、ゾーザー軍団のダンスの場面でちょうどアンサンブルの3枠さんが真正面にくる所だったんです。別にそこを狙って取ったわけではなくて、たまたま携帯でつながったのがその席だったというだけなんですが。「もしこれが井水さんだったら嬉しすぎて泣く」とか思いながら、違う意味で泣きそうになっちゃってました。あ、決して今の3枠さんとか井水さんより前の3枠さんと比べて物が言いたいわけではありません。ただずっと好きな方だったし、アイーダでの井水さんも大好きってことだけです。てことで、アイーダでの井水さんの思い出を少し。上でも書きましたが、アイーダの中でも一番好きな場面が「神が愛するヌビア」です。ネヘブカが歌に加わって周りが立ち上がり始めるところ、井水さん演じるヌビア人はアイーダに握ってもらった手を、まるで神々しいものにふれたかのように見つめるんです。アイーダは女神で、その手に握り締められた自分の手を確かめるように…。思い出すだけでも涙が出そうなシーンです。あと好きだったのは「どうもおかしい」の少し前、市場の場面。商人風の井水さんが隣の女性となにやら楽しそうにおしゃべりしながら、物を売っているところ。あれ、何をしゃべっていたのかなぁ。井水さんの笑顔が見られる数少ない瞬間でした。書き始めればキリがないですが…ちょっとだけ。こんなことにこの場を使ってごめんなさい。でもどこかで出さないと溢れそうだったので…(照)。不適切だったら消しますのでメールか何かでこっそり教えて下さいね。