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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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カテゴリ:東宝映画
東宝 独立愚連隊

「独立愚連隊」は面白い作品だ。岡本喜八監督が助監督時代に書いていたシナリオの映画化作品である。佐藤允が北支戦線を暴れまわる痛快無比の戦争アクションだ。

無国籍の和製西部劇だった日活アクションは腰にガンベルトを巻き、幌馬車まで登場するという荒唐無稽さが面白くもあり、有り得ないものを作っている気がしていたが、岡本作品は違う。

舞台を戦争において在り得なさを幾分かは払拭している。機銃を撃ちまくる戦争ごっこの気がしないでもないのだが・・・。

主人公大久保軍曹は入院中の病院を脱走、心中したと言う弟の死因を探るために愚連隊にやって来る。愚連隊とは、どうしようもないはみ出し者ばかりで構成された部隊である。大久保が密かに調べるうちに橋本中尉の不正が判ってきた。中尉は不正を暴こうとした弟を殺し女と心中したように見せかけたのだ。

死んだ女は梨花と言い弟の情婦と言うことだったが・・・妹が現れて姉の形見を見せてもらった。この妹役は上原美佐である。黒澤明の「隠し砦の三悪人」にお姫様として現れ存在感を見せた女優だ。この映画で存在感を示すのはむりであった。

大久保は中尉と対決、敵の大群が押し寄せる渦中で・・・

岡本演出は歯切れの良いテンポで話を進めていく。何はともあれ戦争アクションの面白さを満喫させてくれる作品である。日活のスタッフの中にも喜八ファンが大勢いたようだ。

東宝 1959年製作 監督 岡本喜八 音楽 佐藤勝 主演 佐藤允、三船敏郎 鶴田浩二

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Last updated  2006.10.11 20:22:35
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