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カテゴリ:アメリカ ・ 喜劇
一介のしがないサラリーマン、バッド(ジャック・レモン)は英雄でも二枚目でもない。冴えないサラリーマンだ。彼は自分のアパートを上役たちの情事に提供し、それで出世をもくろんでいる男だ。 彼はひそかにエレベーターガールのフラン(シャーリー・マクレーン)に好意を寄せているが、彼女は実は部長の愛人だったのである。それを知ったバッドの胸を裂くような悲しみ。 クリスマスプレゼントは金で済まそうとし、フランからの心をこめたプレゼントも情事の場所であるバッドの部屋に置いて帰る部長。男に絶望した彼女は、睡眠薬を飲んで自殺をはかる。 部屋に帰ってきたバッドは驚き、医者を呼んで手当て、必死に看護する。その甲斐あって彼女は意識を取り戻す。 「バカな真似するなよ」 「誰が悲しむの?」 「僕がさ」 「・・・あなたに恋していればよかった」 そう云ってフランはバッドに寄りかかる。 「あなたっていい人ね、でもーーー」 と、女は何故かいい人ではなく、不実な男に惹かれるものだ。何とも切なそうなバッドの顔。 ようやく、自分を本当に愛してくれるのはバッドと悟ったフランは、街を一目散に駆けてバッドのアパートに向かう。笑顔を浮かべてーーー。 愛を軽妙な笑いと才気で包んだ最高にお洒落な作品だ。一度は見ておいて損は無い。まだの方、ご夫婦でいかがですか? 1960年製作 アメリカ・モノクロ 監督 ビリー・ワイルダー 出演 ジャック・レモン シャーリー。マクレーン * この作品、秀逸なコメディ映画の傑作として、アカデミー賞6部門受賞に輝いている。 ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.26 09:24:03
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