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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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大西俊郎@ リンク了解しました 中々凝ったブログですね。勉強になります。
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この「愛情物語」は1930年代から約20年間にわたり、名ピアニストとして名前を轟かせたエディ・デューチンの波乱に富んだ生涯を描いた作品である。私はこの映画を大学時代に見て熱い涙をこぼした。切なくも純粋な夫婦と親子の愛情を描いた感動のドラマである。

この作品、ご覧になった方はいるだろうか。これほど”しびれる”映画はめったに見れるものではない。まだの方はぜひともご覧いただきたいものである。

「あなたはきっと成功するわ。あなたは歓びの創造者よ」
親の大資産を継ぎ、社交界へデビューしたマージョリー(キム・ノヴァク)は、そこで偶然にエディ・デューチン(タイロン・パワー)と知り合う。初めて会った瞬間から二人は惹かれあい、その後、結婚。

彼の才能を愛したマージョリーは天使としてエディが世に出るのを援ける。
「今に世界中の人が僕のピアノに聴き入る。そして僕は親父に言うんだ、もう働かなくていいよって」
だが、幸せの絶頂期にエディの天使は息子の出産の際に天国に召されてしまう。妻を愛していた彼はピアノに触れることも拒絶して長い絶望の時を過ごす。

息子と暮らし始めたものの、自分を父親と認めようとしない彼の様子に、苛立つエディ。マージョリーを思う時、どうしても素直に息子を愛せないジレンマ。

第二次世界大戦に従軍したエディは、前線で壊れたピアノを弾くうちに忘れていた音楽への情熱、人を愛する気持ちを取り戻す。
「人は大きくなるまで何度も泥んこになる。そして成長する。でも、死なない・・・・・」
少年の指ををピアノに触れさせながら話すエディ。

ようやく親子の愛情を取り戻したとき、エディは余命いくばくもないことを知らされる。父親の死期が近いことを知った息子のピーターは父親と二人、悲しみを振り払うように二重奏を奏でる。このシーン、もう涙なしで見られなかった。

「To Love Again」の主題曲がいつまでも耳に残る。名曲とともに生き続ける愛の物語は今も色あせることなく見るものに涙と感動を与えずにはおかないだろう。

タイロン・パワーの指の動きを良く見てほしい。絶妙の指の運びである。公開当時絶賛されたほどだ。陰で支えたのは誰あろう、人気ピアニスト、カーメン・キャバレロである。

1956年 アメリカ・カラー 監督 ジョージ・シドニー 出演 タイロン・パワー キム・ノヴァク

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Last updated  2007.01.04 15:27:39
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