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カテゴリ:アメリカ ・ 喜劇
これは白昼夢を見る男の物語。中学生時代にこれを見て腹を抱えて笑った記憶がある。さすがに今回は余り笑えなかった。年のせいかもしれない。でも、ヴァージニア・メイヨの美貌ぶりにはクラクラしたのだが・・・。 ピアース出版会社の校正係を勤めるウォルター・ミティ(ダニー・ケイ)は小心翼々たる平凡なサラリーマンだが、人なみはずれた白昼夢の持ち主であった。出勤の途中、石鹸の広告を見ている中に暴風雨の中を航海する帆船の船長として活躍する夢を描いて交通事故を起こしそうになったり、編集会議で社長が病院ロマンス雑誌の企画を発表すると、天下の名手として至難な手術をなしとげる自分を夢見て、社長に叱言を喰うというような毎日をおくっていた。 「ポケタ、ポケタ、ポケタ・・・」これが白昼夢の前奏曲だ。 こうして時と所をえらばず、突然、彼を襲う白昼夢はウォルターにとって逃避の世界であったが、母親からも許婚のガートルードからも頗る心細い男に見られていた。 ある日、彼は通勤の汽車の中で突然美しい女性からキッスされて呆然としてしまう。その女性はロザリン(ヴァージニア・メイヨ)といい、彼女の叔父はオランダの王位博物館長だった。叔父はナチの手に入らぬよう疎開しておいた宝石の隠し場所を記した手帳を持った男との連絡を彼女に命じたが、宝石を狙う悪漢の一味に後をつけられたロザリンは彼等を撒くためにウォルターを利用したことを告白した。 日頃白昼夢のなかで英雄的活躍をしていたウォルターは、彼女のために力を貸そうと大いに努めるが、何時の間にか自分のポケットに問題の手帳がはいっておりそのため正体不明の悪漢団の一味からつきまとわれる。こうして、てんやわんやの大騒ぎが繰り広げられるのだ。 白昼夢の中の人物像は中々面白い。彼の音楽の先生の物まねぶりは絶品である。口で演奏してみせる交響楽は見事としか言いようがない。まさにダニー・ケイの独断場であろう。 また、ヴァージニア・メイヨのきれいなこと、総天然色女優の面目躍如である。白昼夢に現れる美女が常に彼女ではミティならずとも魅力の虜になってしまうだろう。 1947年 アメリカ・カラー 監督 ノーマン・Z・マクロード 出演者 ダニー・ケイ ヴァージニア・メイヨ ボリス・カーロフ ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.27 21:42:55
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