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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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大西俊郎@ リンク了解しました 中々凝ったブログですね。勉強になります。
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カテゴリ:日活映画


落語ネタ「居残り佐平次」「品川心中」などから幕末の天衣無縫な主人公、佐平次を描いた風俗喜劇である。バイタリティ溢れる佐平次の生き様は現代っ子以上に現代的だ。フランキー堺はまさに適役だと言えよう。

架空の人物・佐平次に異人館焼き討ちを企てる高杉晋作(石原裕次郎)など、勤皇の志士たちの攘夷運動を絡ませ、品川遊郭・相模屋を舞台に遊女二人の鞘当など、全く見るものをあきさせない上質の喜劇に仕立て上げている。さすが鬼才・川島雄三だけのことはある。

江戸末期、品川の遊郭・相模屋で佐平次(フランキー堺)は仲間を連れてお大尽遊び、しかし、金は一文も持っておらず、最初から遊郭へ"居残り”を決め込んでいた。汚い部屋に押し込められたが、持ち前の要領の良さと才覚で廓の仕事を次々にこなし、揉め事も解決、高杉晋作ら勤皇の志士とも意気投合、二人の妍を競う遊女おそめ(左幸子)とこはる(南田洋子)からも言い寄られる人気者となる。

唯一つ彼の欠点は”労咳”にやられていることである。この佐平次、金のためなら何でも手を出す男、かといって守銭奴と言うわけでもない。ちゃんと目的があるのだ。しかし、身体は次第に”労咳”に蝕まれていく。

佐平次は金が貯まると、品川宿を後にする。
「地獄も極楽もあるもんけえ、俺はまだまだ生きるんでぇ」と。

”三千世界の鴉を殺し~主と朝寝がしてみたい~”
裕ちゃんの唸る声を聞くのもいい物だ。

また遊女二人の映画史に残る?取っ組み合いの大喧嘩も中々の見ものであることを付け加えておこう。

1957年 日活・モノクロ 監督 川島雄三 出演 フランキー堺/左幸子/南田洋子/石原裕次郎/小林旭/小沢昭一/芦川いづみ/金子信雄/二谷英明/岡田真澄/殿山泰司 

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Last updated  2007.06.15 12:55:22
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