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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:アメリカ ・ 青春
1927年5月21日午後10時24分、大西洋横断の無着陸飛行を史上初めて成し遂げたチャールズ・A・リンドバーグをパリで約20万人の群集が熱狂的に出迎えた。 「翼よ!あれが巴里の灯だ」はこの壮挙を映画化した作品である。主人公リンドバーグを熱演したジェームズ・スチュアートは自らも空軍で飛行経験があり、”孤独な鷲”リンドバーグの心情を浮き彫りにした。 セントルイスを拠点に飛行機で郵便物を運ぶ25歳の飛行士リンドバーグ(ジェームズ・スチュアート)は、ニューヨークーパリ間、3600マイルの大西洋横断無着陸飛行に単独で挑むことを決意した。多くの飛行士が25000ドルの賞金と栄誉の獲得を目指したが、命を落としていった。 セントルイスの事業家の支援を得たリンドバーグは、サンディエゴの航空会社に可能な限り軽い飛行機を発注した。「セントルイス魂」号は重さ2330キロという超軽量飛行機で、このうち燃料は1355キロ、総重量の半分以上が燃料で、まさに「空飛ぶ燃料タンク」だったという。 こうして1927年5月20日、「セントルイス・スピリット」号は快挙実現のために飛び立った。 飛び立って数時間後、彼は機内のコックピットに紛れ込んでいる一匹のハエに気づいた。 「おや、どこから入った? どこへ行くつもりだ、さあ出ろ、出るんだ」 ハエを追うが、一向に出ようとしない。 「副操縦士は乗せない。この飛行機はパリ行きだぞ。お前、重量は幾らだ、それはお前が飛んでいる時と止まっている時で違うか・・・」 * * * 霧の中を飛ぶ飛行機。 「今どこかわかりゃしない、高度をもっと下げて見るか、もし山があったら・・・かまわん、いちかばちか、下げろ・・・」 霧を抜けるとそこは平野だ。 「セントジョーンズか・・・(ハエを見つけ)この町で下りてゴミ箱を探しな、行ったか、達者でな・・・」 睡魔と闘いながら、およそ33時間半後、夜のパリが見えてくる。 「落ちるぞ、早く機首を上げろ、もっと速度を落とすんだ・・・しつかりしろ、着陸の仕方を忘れたのか・・・」 無事、着陸する飛行機に駆け寄ってくる群集・・・「リンドバーグ!リンドバーグ!!」と叫び声を挙げながら・・・。 1957年 アメリカ・カラー 監督 ビリー・ワイルダー 出演 ジェームズ・スチュアート バートレット・ロビンソン ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.06.21 10:45:13
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