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リストラで居場所のなくなった中年男と、特異な体質を持つ女の愛を描くファンタジー。監督は「カンゾー先生」の今村昌平。辺見庸の原作2篇を基に、冨川元文、天願大介、今村昌平、杉山美枝が共同で脚色。主演は、役所広司と清水美砂。第20回環境映画祭フィクション映画部門賞受賞、第25回日本アカデミー賞優秀主演男優賞(役所広司)受賞、第54回カンヌ国際映画祭正式出品、芸術文化振興基金助成作品である。 失業中の中年男・笹野(役所広司)は、孤独な死を遂げたホームレスのタロウを偲ぶうち、彼が生前「能登半島の日本海に面した赤い橋のたもとの家の壺の中に、宝物を隠した」と言っていたのを想い出し、そこを訪ねてやってくる。 果たして、その家には痴呆を患う老婆・ミツと、男性と性的に交わらないと体内に水が溜まり、悪いこと?をしてしまう不思議な体質の和菓子職人・サエコ(清水美砂)が暮らしていた。 そんなサエコとひょんなことから関係を持った笹野は、その後、地元の若い漁師・新太郎の世話で漁師として町で暮らしながら、サエコから体に水が溜まったと連絡を受ければ彼女の元へ馳せ参じる日々。サエコに絶頂がくると、猛烈な勢いで潮を噴き上げる。なんともそれは壮観と言うほかない。このシーンはカンヌ映画祭で絶賛を浴びたそうである。 サエコの水抜きを付き合いながら、笹野はお宝の金の仏像を探すのだが、それは一体どこに隠しているのだろうか・・・。 そして彼は、ミツもまたサエコのような体質であったこと、彼女がタロウの女であったことなどを知る。タロウの言っていたお宝とはミツのことだったのだ。 それから暫くして、笹野はサエコが見知らぬ男・泰造と親しげに話すのを目撃する。実は、泰造はサエコの体の秘密を知っており、好き者の客に彼女を引き合わせようとしていたのだ。それを知った笹野は、彼からサエコを奪い返し、「お前が好きだ!」と喚く。 「ああもうイヤ、イヤだ、イヤだ、イヤなくらいあなたが好き!水抜きをして!!」 とサエコも喚きながら武者ぶりつくのだった。 何とも大らかなお話だ。人間というやつは所詮こういうお話が大好きでSEXが好きなものなんだ。イマヘイ流の隠微な話だよという声が聞こえてくるような気がした。画面がやや暗く感じたのは私だけだろうか。 2001年 日活配給 監督 今村昌平 出演 役所広司 清水美砂 倍賞美津子 北村和夫 夏八木勲 北村有起哉 ミッキーカーチス ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.18 14:29:55
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