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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
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「冒険者たち」は、夢に向かって突き進むことの素晴らしさを謳った傑作である。都会での挫折、一攫千金を夢見た海底の財宝探し、そして悲劇的な結末・・・。 マヌー(アラン・ドロン)、ローラン(リノ・ヴァンチュラ)レティシア(ジョアンナ・シムカス)の三人それぞれが青春を賭けた夢を打ち砕かれ、パリから5000キロも離れたアフリカのコンゴに新しい”夢”を見つけにやってきた。 これは男女三人の冒険と友情を描いた作品である。 前衛芸術家のレティシアはパリでカーエンジニアのローラン、飛行機乗りのマヌーと知り合う。お互いの夢は次々に挫折、そんな時、コンゴの海底に5億フランの財宝が沈んでいるという情報を聞きつけ、3人は冒険の旅に出る。 財宝はやっと手に入れたものの、ギャングに襲われ、レティシアは死亡する。レティシアを海に埋葬するシーンは胸が熱くなるようだ。 二人はレティシアの分け前を彼女の故郷の親戚に届けてやる。こういう律儀さがこの映画の何とも云えないいいところである。彼女が言っていた浮遊島、廃墟の人口島だがフランス、ビスケー湾に実在する島だ。 この島でギャングに撃たれて死ぬ間際のマヌーにローランが語りかけるシーンは友情に満ちている。 「マヌー、レティシアは言ったぞ、ここでお前と暮らすって」 「--この嘘つきめ」 マヌーは事切れる。 死によって終焉を迎える恋と友情、海を舞台にした青春への鎮魂歌であろうか。 1967年 フランス=イタリア・カラー 監督 ロベール・アンリコ 出演者 アラン・ドロン リノ・ヴァンチュラ ジョアンナ・シムカス セルジュ・レジアニ ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.29 14:02:41
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