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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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カテゴリ:日活映画


これは裕次郎とルリちゃんの描く悲恋物語である。日活製作再開5周年記念作品として企画され、ヨーロッパ・ロケを敢行した作品だ。

新進建築家・村岡雄二(石原裕次郎)が彼の才能を認める批評家・野々村欽也(葉山良二)の妹夏子(浅丘ルリ子)に初めて会ったのは上野美術館で開かれた、現代美術展の会場だった。

そして、野々村の誕生祝の席上、雄二の才能をねたむ者たちが、隠し芸を雄二に強制する。それを見かねて夏子が助け舟を出す。彼女は村岡さんの代りにと言って、宙返りの珍芸を披露。一座はやんやの拍手喝さいだった。

程なく雄二の作品がローマのビエンナーレに当選した。ストックホルムの公使館にいる叔父のすすめから、三カ月の渡欧の話が持ち上った。雄二は、たとえ三カ月でも夏子と別れたくはなかったが、夏子は彼の渡欧をすすめた。

それから、二人は毎日逢った。雄二の母や兄も野々村夫妻も、二人の未来を祝福してくれた。気が進まなかった雄二も、スカジナビア航空旅客機の機上の人となった。

白樺林のアンカレージ空港も、グリーンランドの北極海も、夏子の面影を追う雄二には、余りにも淋しい、ただそれだけの景観に過ぎなかった。パリ、コペンハーゲン。ストックホルム空港では、従兄の稔が迎えに来ていた。

叔父の家は静かな湖畔にあった。雄二は、夏子に宛てて毎日手紙を書いた。夏子からも毎日手紙が来た。二人が待ちに待った六月三十日、雄二は日本へ向けて発った。

アンカレージに寄港した時、一通の電報を受け取った。『ケサ九ジナツコシス」カナシミキワマリナシ」ノノムラ』雄二は自分の目を疑った。予測もしない悲運が雄二を叩きのめした。羽田空港には、今日の日を誰よりも待っていた人の姿はなかった。

「すまない、私の責任だ。微熱のとき、もっと気をつけていたら・・・」
墓所に参った雄二に野々村は繰り返し詫びた。
「雄二さん、元気をお出しになって。負けないで・・・」夏子が耳許でそう囁いたように思われた。雄二は涙に濡れた顔を上げ
「俺は負けない、負けるものか!」
と力強く歩き出すのだった。

それにしてもルリちゃんの若若しくきれいなこと、結婚直前の雰囲気をよく出していた。

1959年 日活・カラー 監督 滝沢英輔 出演 石原裕次郎  浅丘ルリ子  葉山良二  南田洋子 二谷英明

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Last updated  2007.08.01 13:01:47
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