シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

「ビバリーヒルビリーズ　じゃじゃ馬億万長者」はめちゃ面白い怪作である。最近、特に疲れ気味の私と女房が一緒に見るにふさわしい映画だった。

一夜にして億万長者となった田舎者の一家が、ビヴァリーヒルズの高級住宅地に引っ越した事から巻き起こる騒動を描いたコメディ。往年のＴＶシリーズ「じゃじゃ馬億万長者（62～70）」のリメイク版である。

アーカンソーの山奥に住むクランペットー家は偶然に石油を堀り当て、一夜にして億万長者となり、引越しを渋るばあさまを椅子に縛りつけビヴァリーヒルズの豪邸に移り住む。

一家に豪邸を紹介したのは銀行に預金してもらおうと考える頭取のドライズデー（ダブニー・コールマン）だったが、その秘書ミス・ハサウェイ（リリー・トムリン）は、一家を強盗と間違えて警察を呼び、クビになる。

見かねた家長のジェド（ジム・ヴァーニー）は彼女を自分の世話係にした。じゃじゃ馬娘のエリー・メイ（エリカ・エレニアック）にフランス式のレディ教育を受けさせたいと願うジェドはローラ（リー・トンプソン）を雇うが、彼女は銀行員のタイラー（ロブ・シュナイダー）と組んで、一家の財産横領を企んでいた。

妻と死別したジェドは再婚相手を探しており、エリー・メイの従兄ジェスロ（ディードリック・ベイダー）の提案でネットに花嫁募集の広告を出す。

ローラは策略を巡らせ、ジェドはまんまと引っ掛かり誕生日パーティで彼女と結婚すると宣言する。

富や名声やドレスも宝石も　
　　　愛がなければ　すべて空しい
　　　ケーキもきれいな飾りも
　　　愛する人がいればこそ
　　　　
　　　あなたの愛は最高の贈物
　　　真実の愛こそ無上の喜び

ザ・ザ・ガボールの歌う愛の歌がおめでたい席を盛り上げる。

喜びのキスをしている現場をジェドの母グラニー（クロリス・リーチマン）に目撃されてしまったタイラーとローラは、彼女を悪名高い老人施設に送ってしまう。

結婚式を明日に控え、姿を消したグラニーの捜索を私立探偵ジョーンズ（バディー・エブセン）に依頼したハサウェイは無事に婆さんを救い出す。タイラーたちの悪巧みを掴んだグラニーとハサウェイは、結婚式をぶちこわしにして、詐欺師の手からジェドを救うのだった。

億万長者になった気分はどんなだろう。この映画を見て、あなたも想像するといい。楽しい一場の夢を見てほしいものだ。

1993年　アメリカ・カラー　監督　ペネロープ・スフィーリス　出演　ジム・ヴァーニー　　エリカ・エレニアック　ディードリック・ベイダー　ダブニー・コールマン　リリー・トムリン　ロブ・シュナイダー　リー・トンプソン　バディー・エブセン　ドリー・パートン
ザ・ザ・ガボール　

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