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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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007シリーズの第2弾、「ロシアより愛をこめて」はシリーズ中でも高い評価を受けている作品だ。若々しいショーン・コネリーの魅力をふんだんに味わえるのは有難い。

その1:ケネディ大統領もボンドの大ファン。「ロシアより愛をこめて」は愛読書のひとつだったそうだ。

ソ連の暗号解読機を渡すことを条件にイギリスへの亡命を望むタチアナ(ダニエラ・ビアンキ)が、ボンド(ショーン・コネリー)に接触する。すべてがスペクターの仕組んだわなだった。殺し屋グラント(ロバート・ショー)の魔の手がひそかに忍び寄る。


その2:冷酷なソ連情報部のクレップ大佐(ロッテ・レーニヤ)の実像は・・・
映画とは大違いのお茶目でやさしい女性だったそうだ。ところが撮影に入ると表情が一変、冷徹な女性に変身したという。


その3:ペドロ・アルメンダリスは撮影後半になって重度の末期ガンと判明
トルコ支局長ケリムを演じたペドロ・アルメンダリスは重病と判明、だが出演場面はスタッフ・キャストの協力もあって全部撮り終えて入院したそうだ。そんなところはおくびにも見せなかったのは大した役者根性と言えよう。


その4:列車内でのボンドと殺し屋の格闘シーンの凄まじさ・・・
この場面の迫力は申し分ない。本番の撮影は3台のカメラで狙い、窓ガラスの割れる音などの効果音は最大限まで上げたそうである。二人の格闘、効果音、音楽がミックスされ、この場面が作り出されたのだ。

「動くな、手をポケットに入れ、ひざまづけ」
「魚に赤ワインか。うかつだったな」
「酒に詳しくても、貴様の負けさ」
「・・・そうか、スペクターか。スペクターの陰謀か」
「楽しいぜ。偉大なジェームス・ボンドが愚かな己に気づいたか。お前と女には死んで貰うぜ」
ボンドが相手のスキを見て躍りかかる。


その5:ボンド・ガールの乱闘シーン 危機一髪!!??
タチアナの艶技はさすがに素晴らしいものがあるが、お楽しみはボンド・ガール二人の決闘であろう。ロマ人の女二人が男を巡って取り合いの喧嘩をする。数あるボンド映画でもこれは珍しい。どちらも美人コンテスト出身者というだけあって、半裸の娘の戦いは見物である。


1963年 英・カラー 監督 テレンス・ヤング 出演 ショーン・コネリー ロバート・ショー ダニエラ・ビアンキ ペドロ・アルメンダリス



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Last updated  2007.09.23 15:52:09
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