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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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鬼才・クエンティン・タランティーノ監督が6年ぶりに世に放った痛快アクション。組織の裏切りで重傷を負い、夫と子供を失った元・殺し屋、ザ・ブライド。彼女は組織への復讐を誓い、組織のボス、ビルを抹殺する旅に出た。

究極のチャンバラ・アクション、主人公は女性、果たして敵をたおせるのか???

復讐に燃える女性殺し屋の活躍を描いたヴァイオレンス映画の第一部である。

その1: この映画はまさに殺しの美学?とでも云えようか

毒ヘビ暗殺団で最強と言われた元エージェントの女、ザ・ブライド(ユマ・サーマン)が、4年間の昏睡状態から奇跡的に目を覚ました。

彼女は自分の結婚式の最中に、かつてのボス、ビル(デイヴィッド・キャラダイン)とその手下たちに襲われ、頭を撃ち抜かれたのである。友達も夫も、腹の中に宿っていた子供もみんなそろって殺された。

意識を取り戻したザ・ブライドは果てしなき復讐の旅に出る。まずはナイフの使い手であるヴァニータ・グリーン(ヴィヴィカ・A・フォックス)の自宅へ乗り込み死闘の末、彼女を殺す。
 
その2: 日本刀を手に入れる女・殺し屋は暗殺集団と対決!?
 
ユマは沖縄へ飛んで、服部半蔵(サニー千葉)に会う。
「刀を譲って?」
「出来ぬ。わたしはもう引退した男だ、その私に何をしろと・・・」
「弟子のしたことは師匠の責任よ」
「(窓ガラスにビルの名を書き)分かった、刀が出来るまでは1ヶ月、その間、訓練して待つがいい」
やがて刀が完成する。半蔵から刀を手に入れるザ・ブライド。
「行くがいい。金髪の戦士よ」

そして東京へ。青葉屋に乗り込み、暗殺集団クレイジー88を皆殺しにするのだ。死体の山を築くこのシーンは異様である、さぞかし血糊がいっぱいいったことだろう。少女の殺し屋ゴーゴー夕張(栗山千明)との対決は中々の見ものだ。

さらに日本刀の名手オーレン・イシイ(ルーシー・リュー)との戦いは凝っている。鈴木清順も顔負けと言いたくなる。いつ果てるとも知れない苦闘の末、遂にオーレンを倒す。そして飛行機の中で、ザ・ブライドはビルの名で終わる復讐リストを書き記すのだった。

 
その3: 殺しの場面もここまで徹底されると痛快になるのだから妙だ

クエンティン・タランティーノの飽きさせない作りは見事と言うほかない。雪の中で演じられる女同士の闘いはさながら一幅の絵である。

「たいした日本刀だね、誰が作ったんだい?」
と訊くオーレン。
「服部半蔵さ」
「嘘つけ」
ザ・ブライド、刀の刻印を見せる。
そして、激しい死闘の末・・・・

ザ・ブライドが刀を下げて堂々と空港を歩くシーンなどはどうかと思う。また青葉屋にオーレン一味が刀を下げたまま集団で入って行く場面などには恐れ入る。法治国家形無しだ。いや、真剣に取り上げるのはやめておこう。模造刀と言うことでロケを許可してもらったのだろうが・・・

2003年 アメリカ・カラー  監督 クエンティン・タランティーノ 出演 ユマ・サーマン  ルーシー・リュー ヴィヴィカ・エー・フォックス マイケル・マドセン ダリル・ハンナ デイヴィッド・キャラダイン 千葉真一(サニー千葉)ジュリー・ドレフュス 栗山千明 ゴードン・リュー 

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Last updated  2008.01.23 21:02:51
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