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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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カテゴリ:東宝映画



「独立愚連隊」同様、北支線戦を舞台に“戦争と人間”を描く娯楽作。西部劇を凌ぐ「喜八タッチ」の演出はさすがに小気味いい。前作を超えるスケールの大作になった。当時新人の加山雄三の出演も話題。

音楽監督の佐藤勝氏の音楽も中々いい。フランキーの八路軍将校の演技が光っている。中国語も上手いものである。


その1: 軍旗とは 兵隊の命よりも重いものだったのか??

北支戦線。歩兵第四六三連隊は八路軍に攻撃を受け、軍旗を抱いて脱出した北原少尉(久保明)を残して玉砕した。北原の消息は分らなかった。

師団本部は将軍廟の第四六三連隊留守隊長大江大尉(平田明彦)に軍旗捜索を命令し、増援隊として現役小隊を派遣した。

その小隊は、隊長左文字少尉(加山雄三)、戸山軍曹(佐藤允)以下、全員玉砕して既に靖国の英霊になっている”生きていた英霊”という日本軍隊の厄介者で、危険な戦線ばかりを転戦させられている独立左文字小隊だった。

将軍廟の新米歩哨兵に川を渡河中敵兵とまちがえられ、裸のままで追い払われた。神谷一等兵(堺左千夫)は行万不明となった。裸ではどうにもならない。左文字小隊は味方の軍用トラックを襲撃、被服、武器を揃えて将軍廟に入城した。

だが、事件が暴露して全員重営倉。一方、師団本部から軍旗捜索視察のため将軍廟に向った新任参謀新田は、慰安所の主人早川(中谷一郎)と出会い射殺された。早川は戦友を自決させた新田を狙っていたのだ。

岩陰で見ていた神谷は、新田に化けて将軍廟にのりこんだ。彼は驚く左文字隊員を軍旗捜索隊に任命、大江大尉を尻目に将軍廟を後にする。


その2: フラさんの面目躍如!! 戦闘中の筈がマラソン???

途中、八路車に出会うが、武士の情けを知る将校梁隊長(フランキー・堺)の粋な計らいで窮地を脱出、やっと第一次軍旗捜索隊全滅の地に着いた。

ところが又も八路車に取りかこまれた。投降を呼びかける日本女性が探していた恋人羽島(水野久美)だと知った小峯衛生兵(江原達怡)は、戸山軍曹とともに敵陣に潜入、彼女と元陸軍中尉金山をひっさらった。

やがて隊は、第四六三連隊玉砕の地に着いた。隊の前を中国の花嫁行列が行く。その先頭に立つ旗竿、それは失われた軍旗のものだ。左文字は洞窟で軍旗を抱いて傷つける身を横たえる北原を発見した。

北原は左文字に軍旗を渡すと自決しようとしたが、止められる。部下の許に帰った左文字は北原は自決したといった。軍旗は戻った。

だが、これを狙う八路軍のスパイ金山と、二階級特進を狙う関軍長が本性を現わした。
「帰ったら軍法会議が待ってるわ。一緒に逃げて・・・戦争のない世界へ」
「よし、行こう」
小峯は羽島の手を取り、夜の闇に紛れて脱走を図る。
気づいた関が小峯と羽島を射殺。二人は手を重ねるように絶命する。まるで西部劇”死の谷”の名場面を彷彿とさせるショットだ。
「なんで撃った?」
問う左文字に関は平然と答える
「敵前逃亡だ」

隊は再び八路軍に包囲された。左文字は金山を梁隊長に引渡し、決戦の時を待った。が、梁大隊は空に向って発砲し引揚げた。男と男の友情なのだ。軍旗は無事将軍廟に帰還した。しかし隊を待っていたのは、直ちに最前線へ直進せよとの命令だった。

「おい、また転属かよ」
ぼやく戸山。
「ブツブツいうな、憲兵隊送りも何もかも帳消しにしてやろうっていうんだ。転属命令しか出せんのだよ。軍隊ってそんなところさ」
早川が言う。

関は憲兵殺しとして逮補された。
「隊長殿、私は軍旗を持って帰ったのに」
「貴様は憲兵を殴っただろう」
「はい、殴りました」
「憲兵はあれから2日後に死んだよ」
「しかし、あれは左文字隊が・・・」
「左文字隊は2年前に全員死んでおる。関係者で生きているのは貴様だけだ!」

独立左文字小隊は再び戦線に向った。


その3: 岡本アクションは軽妙洒脱 見るものを魅了せずにはおかない

日活アクションのスタッフにも大勢の喜八ファンがいた。助監督連中と”喜八論”を大真面目に討論したこともある。

スピード感のある動き、それが討論の結論だったと記憶している。

アクションを目指しているものとして、見逃すことはできなかった岡本喜八、人気はもう抜群だったようだ。日活でも音楽監督として名をはせている佐藤勝氏の音楽談義も録音部さんと時々交わしたことを思い出す。


1960年 東宝・モノクロ 監督 岡本喜八 出演  加山雄三 佐藤允 堺左千夫 大木正司 中山豊 江原達怡 山本廉 中谷一郎 平田昭彦 久保明 水野久美

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Last updated  2008.06.14 13:01:26
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