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テーマ:最近観た映画。(40093)
カテゴリ:アメリカ ・ 青春
大恐慌の30年代、テキサス州ダラスを中心に銀行強盗を繰り返し、派手に暴れ回るボニーとクライド。刹那に生きる二人ーー。 二人のい・の・ちは167発の銃弾を浴び、この世から消えた。映画では87発だったそうである。 その1: 衝撃のアメリカン・ニュー・シネマ第1作!! 艶めかしい唇のアップから映画はスタートする。陽光の中でベッドに横たわる全裸の女。車を盗もうとしている男を2階からみつけた女は、裸身にワンピース一枚をまとい、急勾配の階段を大股で下りていく。裾の乱れを、真下から捉えるカメラ・・・。まさに開巻早々から度肝を抜くシーンだ。 ボニー(フェイ・ダナウェイ)とクライド(ウォーレン・ビーティ)は、出会った瞬間から互いに好きになる。旅に出た二人は途中で車のメカに強いC・W(マイケル・J・ポラード)やクライドの兄バック(ジーン・ハックマン)夫婦が仲間に加わり、西部を股に架けた銀行強盗を続ける。 「ボニー、君はただの女じゃない。ぼくと一緒に何かを求め続ける女だ。このテキサスからミズーリまで股にかけて皆を驚かすんだ」 クライドのセリフにボニーはコロッと。 銀行に押し入る二人、出入り口に並んで拳銃を構える。 「われわれはバロー・ギャングです。騒ぐと体に悪いですよ」 あっさり大金を手に入れる二人、鮮血に染まる警官を残して・・・・。 その2: 警察の追及は日毎にきびしくなり 次第に追い詰められていく 二人はクライドの姓から”バロー・ギャングと呼ばれていた。 「初めのうちは世界を征服したみたいだった。もう終わりね。逃げるだけ」 逃亡のさなか、ホテルで一時の休息をとるクライドとボニー、クライドに身を寄せて云うボニーが哀れだ。 逃亡に疲れたボニーを彼女の母親の家に連れていくクライド。 久しぶりに母親に会ったボニー、「いずれはママの家のそばに住みたい」というのだが、母親は「すぐに捕まってしまうよ」とさびしく答える。 「もしも急に何かの奇跡が起きて、真人間の暮らしが出来たなら・・・」 性的不能者だったクライドは初めてボニーと結ばれ、強盗から足を洗った”新しい人生”を夢見るようになるのだが・・・時は既に遅かった。 その3: ”死のダンス”を舞う二人の壮絶なラストシーン 警察官に包囲された二人は、銃弾の嵐に見舞われる。弾丸を受けるたびに、二人の体はのけぞり、吹き飛ばされる。容赦ない警官の銃撃で、二人の体は”蜂の巣”となったのである。打ち込まれた銃弾は87発だった。 23歳と24歳の短い生涯、二人は未来を燃やし尽くしたのであろうか。青春とはかくも美しく、かくも残酷なものである。だが、所詮、アウトローに未来はないのだ。 1967年 アメリカ・カラー 監督 アーサー・ベン 出演 ウォーレン・ビーティ フェイ・ダナウェイ ジーン・ハックマン 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.19 11:50:39
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