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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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この映画は福島県いわき市で炭鉱閉鎖の大ピンチを救うため常磐ハワイアンセンターの誕生を目指し、それを見事に成功させた人々の奇跡の実話である!!

3ヶ月の猛特訓を重ねた圧巻のダンスシーンは感動必至!


その1: 町の人々が反対をするなか、フラガールを目指した地元の女たち

昭和40年、閉山の危機が迫る炭鉱町。まちを救うために炭鉱会社が構想したのが、フラダンスショーを目玉にしたレジャー施設の建設だった。

ダンスを教えるため、東京から呼び寄せられた元花形ダンサー平山まどか(松雪泰子)は、作られた練習場でフラダンサー志望の娘たちに会う。生徒は僅か4人、女学生の谷川紀美子(蒼井優)、木村早苗、佐々木和子、熊野小百合だ。心意気はともかく到底モノになりそうなのは一人としていない。がっくりするまどか。

田舎町の酒場でまどかがフラ責任者吉本部長(岸部一徳)を相手に喚く。
「炭鉱、炭鉱、炭鉱のど素人娘がたった3ヶ月で舞台で踊ろうなんて、プロを舐めんじゃないわよ」
吉本、ドンと机を叩いて立ち上がり、
「炭鉱、炭鉱って、いうだべが・・・(切れて東北弁で思いきり大声を上げる)」
まどか、きょとんとしている。
「(いきなり手をついて)すみませ~ん」
「あのさ~、なまっていて、全然わかんないんだけど」

 
その2: 紀美子は猛反対する母志野(富司純子)と喧嘩して家を飛び出し・・・

「おれの人生はおれのもんだ!ダンサーになろうが、ストリッパーになろうが、おれの勝手だべ!母ちゃんのような人生は、おれ嫌だ!!」
「出てけ!二度と帰ってくるな!!」

紀美子はレッスン場で寝泊りし、一人でレッスンを始める。始めは馬鹿にしていたまどかだが、ひたむきな炭鉱の少女たちの熱意に魅せられ、基礎練習から教え出す。そして、次第に忘れかけていた情熱を思い出し、精魂を傾けて指導を始めるのだ。

彼女は借金まみれで東京を逃げ出してきた女。借金の取立てやがやってきて、それがわかる。紀美子の兄(豊川悦司)が助けようとするのだったが・・・。

まどかとフラ志望の娘たちとの間に次第に心の交流が芽生えてくる。早苗の父が首になり、家に帰ってみると娘がフラの衣装をつけて、弟たちに見せている。カッとなった父は、早苗を殴りつける。急を聞いて駆けつけるまどかと紀美子。
「ぶっとばしてやる」とまどか。

まどかが銭湯へ来て、男湯に飛び込んで行くシーンは圧巻だ。着衣のまま風呂に飛び込み、早苗の父に躍りかかる場面はキョーレツそのもの。生徒を思うまどかの心情がよく出ている。


その3: やがてフラガールたちは宣伝キャンペーンに出ることになり・・・

初舞台は惨憺たる結果になり、バスの中で喧嘩まで起こる。
「やめたきゃやめなさい。仲間同士助け合わないで、足の引っ張り合いをするなんて、あんたたち、最低よ!」
まどかは怒ってバスを降りる。

そんなとき、炭鉱で落盤事故が起きる。被害者の中に小百合の父がいた。キャンペーン先に連絡が届くが、小百合は涙をぬぐい、「踊らせてください。父ちゃんもそれを望んでいる筈です。私に踊らせて」と決然と云うのだ。

小百合の父は死亡。小百合は死に目に会えずに戻ってくる。フラ反対派は烈火の如く怒り、まどかに「町をでていけ!」と厳しく責める。町を出て行くまどかを教え子たちは必死に追いかける。駅に駆けつけたフラガールたちが踊りの”振り”で心の内を列車内のまどかに伝えるシーンは感動ものだ。

真冬の寒さに植えていた椰子の樹が枯れそうになる。飼育係が懸命に地べたに座ってストーブを貸してくれと反対派に頼む。だが、彼らの目は冷たい。

見ていた志野がリヤカーでストーブを集め始める。反対派のリーダーたちが、志野を責めるが、志野はこう言い返す。
「うちの父ちゃん、お国のためだといって、寝る間も惜しんで石炭掘って、山の中で死んだ。今まで仕事ちゅうもんは暗い山の中で歯あ食いしばってやるもんだと思ってた。だけんど、あんな風に踊って、人様に喜んでもらえる仕事があってもいいんじゃねえべか。おらにはもう遅えけど、あん娘らにはみんな笑顔で働けるそんな新しい時代作れるかもしんねえ。こんな木枯らしぐれえで、あん娘らの夢潰したくねえ」

こうして枯れかけた椰子の樹は甦った。かくして”ハワイアンセンター”の幕は開いたのである。紀美子を先頭にフラダンスを踊るフラガールたち、その鍛え抜かれた踊りの素晴らしさ。満員の客席には志野の姿も。踊りは最高潮へ、笑顔で踊るフラガールたちの目の奥には涙もうかがえる。吉野とまどかの顔もくしゃくしゃだった。

この映画は紛れもなく感動作だ。さすがに富司純子(藤純子)の存在感は圧倒的といえる。かっての東映映画の女任侠物”緋牡丹博徒”を思い出させてくれるようだ。

李相日監督×松雪泰子主演で贈る愛と勇気のエンターテイメントショーだろう。

2006年 日本・シネカノン カラー 監督 李相日 出演者 松雪泰子、豊川悦司、蒼井優、山崎静代、岸部一徳、富司純子

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Last updated  2008.08.29 12:39:53
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