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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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大西俊郎@ リンク了解しました 中々凝ったブログですね。勉強になります。
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カテゴリ:イギリス映画


 中古》【DVD】期限)アラビアのロレンス

アラビアを舞台に、砂漠をこよなく愛したロレンスの波乱に満ちた生涯を描いた名作。

人命救助と虐殺、相反する二つの性格を秘めた”奇人”ロレンス、どちらが本物か?


その1: イギリス首相チャーチルは「ロレンスは現代が生んだもっとも偉大な人物」と評したが・・・

開巻、オートバイにまたがり走り出す男。次第にスピードを上げ、路面を快適に走る。人一人通らない田舎道を疾駆する。突如、前方に数台の自転車が現れる。避けようとして急ブレーキを踏むが、大きく跳ね上がり道端のブッシュへ・・・そして葬式。

この人物こそが、第1次世界大戦の只中、イギリス軍人にしてアラブの民と一体となって戦ったトマス・エドワード・ロレンス(ピーター・オトゥール)だった。

この映画の背景は、20世紀初頭、アラブがイギリスとトルコの間で揺れていた時代だ。トルコは第1次大戦でドイツ側についた。アラブ地域に勢力を持つトルコがスエズ運河を奪えば、イギリスは植民地インドへの道を絶たれる。

そこでアラブ情勢を探る任務を命じられたのが、イギリス陸軍中尉ロレンスだった。折しもアラブの地は、民族独立の気運に満ちていた。かくして壮大な砂漠のドラマが幕を開けたのである。


その2: ”砂漠の英雄”に祭り上げられたロレンス その実像は?

トルコの要塞、アカバを内陸から攻略するというロレンスにアリ首長(オマー・シャリフ)は唖然とする。
「アカバを攻略するにはネフド砂漠を越えねばならん。無茶だ」
「越えて見せる」
「アカバには大砲があるぞ」
「大砲は海に向かって据付られている。方向転換は出来ない。後方への防備は全くの手薄だ」

トルコ軍に対して反乱行動を起こしたファイサル王子(アレック・ギネス)と会い、アカバ攻略の許可を得るロレンス。

死の砂漠ネフド。酷熱と砂嵐、流砂、襲い来る数々の困難と闘いながら、ロレンスはアカバを目指す。アリ族長と配下の50人と共に。

途中、脱落したアラブ人をアリが止めるのも聞かず、救出に向かい、無事救出に成功する。ロレンスは”真の英雄”と讃えられ、アラブの勇者の衣装を着せられる。

途中、アウダ・アブ・タイ(アンソニー・クイン)を仲間に加え、アカバのトルコ軍を撃滅、更にトルコのアラブ支配の中心地、ダマスカスを目指すのだ。


その3: 強気と弱気 その狭間で揺れ続けたロレンスの人間性とは

 ゲリラ戦の渦中、トルコ軍に捕らえられ、拷問を受けるロレンス、精神を病んだ彼は”弱気”に苛まれながらも、
「アラブは自由を望んでいる。必ず手に入れる。私が与えてみせる」
と、アリにいう。

そして人が変わったように、トルコ軍の傷病兵の1群を襲撃、全員を殺害する。これはもう戦争ではない、虐殺だ。そして列車の爆破・・・

そして取材に来たアメリカ人記者(アーサー・ケネディ)に向かってロレンスは言う。
「驚きましたか、ベントレーさん、アラブ人は野蛮で残忍な民族だとさげすまれてきた。野蛮なのはどっちだ」
「血にまみれた英雄か、その汚れた顔を撮らせてもらうぜ。汚れた新聞に載せるためにな」

そして、遂にダマスカスを占拠、アラブ人による国民会議を設立したのだが・・・。

リーンはこの作品で何を描こうとしたのだろう。理想に挑みつつも、自分の中の弱さに引き込まれていく人間のさがであろうか。それともアラブの民の尊崇を集めるロレンスだろうか。 

いづれにせよ、ハリウッド製スペクタクル映画を凌駕した、映像叙事詩がここにはある。

1962年 イギリス・カラー 監督 デヴィット・リーン 出演 ピーター・オトゥール アレック・ギネス オマー・シャリフ アンソニー・クイン   

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Last updated  2008.09.21 14:08:21
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