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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:アメリカ ・ 青春
「エデンの東」でアカデミー男優賞候補となったジェームズ・ディーンの傑作。 ”反逆者”ディーンの熱演で、死後1ヶ月の映画公開は熱狂的人気となった。 その1: 親子の断絶 家庭の崩壊・・・それは今の時代と重なり合う 17歳の少年ジム(ジェームズ・ディーン)は泥酔のため、集団暴行事件の容疑者として警察に連行される。彼は、そこで夜間外出で保護を受けた少女ジュディ(ナタリー・ウッド)や、仔犬を射って注意されたプレイトウ少年(サル・ミネオ)と知り合う。 3人は説諭の末帰宅を許される。ジムの一家は転居続きで、つい最近この街へ来たばかりだった。彼の父親(ジム・バッカス)は意志薄弱で、家庭は男まさりの母親(アン・ドーラン)が、きりまわしていたのだ。 翌朝、新しい学校であるドウスン・ハイ・スクールへ登校、ジムはジュディに会い、心を躍らせるが、彼女は不良学生のバズ(コリー・アレン)の恋人だった。 その日の午後、学生たちはプラネタリウム館へ星の勉強に出掛けたが、不良仲間の反感を買ったジムは彼等のボスのバズに喧嘩を売られる。 2人はプラネタリウム館の外でナイフを手に決闘したが守衛が止めに入る。その夜、二人は“チキン・ラン”と称する度胸試しをやることになった。 吹き曝しの高台でジムとバズは、それぞれボロ自動車を崖の端にフル・スピードで走らせた。ジュディやバズの不良仲間が見守る中、ジムは巧く崖際で車から脱出したが、飛び出しそこねたバズは、そのまま谷底へ転落し死亡。 呆然としたジムはプレイトウとジュディに助けられて帰宅する。 「何でそんなところへ行ったの」 と聞く母。 「僕はヒヨッコと呼ばれたんだ。臆病者のことさ、だから行ったんだ。行かなかったら、2度と顔向け出来なくなる・・・」 「だからと云って、警察へなんか行くことはない」 「なんでいつも僕のすることに反対ばかりするんだ。僕をバラバラにしたいのか!」 怒りを爆発させて、父に殴りかかるジム。 悲鳴を上げる母。 父を突き放し、外へ飛び出していくジム。 その2: 孤独な魂は愛を見つけて寄り添うのだが・・・ 警察に出向いたジムは少年保護係レイ(エドワード・プラット)の不在を知り、釈然とせぬまま警察を出て、秘かに空家でジュディと会う。 「僕は決めたんだ。あんな動物園みたいな家に戻るもんか」 「私も戻らないわ」 「今朝、目を覚ましたら太陽が輝いていて、すべてがすばらしく見えた。そして、君に会った。そのとき、こう思ったんだ、ついてるぞ、存分に楽しもうって。明日は死んでしまうかもしれないから・・・」 抱き合うジムとジュディ。 「いつも愛してくれる人を求めていたのに、逆に愛したわ。ごく自然に」 バズの仲間、ムーズとクランチはジムが警察に届けるのを恐れ、プレイトウを脅してジムの住居を知る。 その3: 空家でする”家族ごっこ”がジムとジュデイ、プレイトウの刹那のやすらぎ? ジムを慕うプレイトウは怒りのあまり、父親の拳銃を持ち出すと闇の中に姿を消した。空家のジムとジュディは、跡を追ってきたプレイトウを見つけ、無邪気に3人で”家族ごっこ”をして遊ぶ。そして疲れて眠ったプレイトウを1室に残し、激しい抱擁を重ねる。 数刻後、ジムを追い求めるムーズたちが空家をみつけ、プレイトウを発見する。プレイトウは家から持ち出した拳銃でクランチを倒す。間もなく附近には大掛りな警備網が張られジムやプレイトウの家族や、少年保護係のレイも駈けつけた。 ジムは近くのプラネタリウム館に駈け込んだプレイトウを制止しようとした。半狂乱のプレイトウはジムに拳銃を向け、警官に射殺された。ジムの両親はプレイトウの死体に寄りすがって泣き叫ぶ我が子を心から慰めるのだった。 今も、若者は刹那的な愛に身を委ねるのだろうか? それにしてもナタリーのなんと愛らしいことよ。 1955年 アメリカ・カラー 監督 ニコラス・レイ 出演 ジェームズ・ディーン ナタリー・ウッド ジム・バッカス アン・ドーラン ロチェル・ハドソン ウィリアム・ホッパー サル・ミネオ コリー・アレン デニス・ホッパー ニック・アダムス A HREF="http://blog.with2.net/link.php?338357">人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.28 13:32:29
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