シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

国防省の極秘チップが、巡り巡って８才の少年の元へ…。奪回に乗り出す４人の犯罪者を相手に少年が大奮闘！　キャストを一新して贈る人気コメディ映画のシリーズ第３弾。

その１：　８歳の子供に振り回される大人４人組

アメリカ国防省の機密を収めたマイクロ・チップが盗まれ、犯人の国際的ハイテク犯罪者四人組は、チップをリモコン・カーの中に隠した。

ところが、それはひょんなことでメカ好きのアレックス少年（アレックス・Ｄ・リンツ）の手にわたってしまう。

ペーター・オープリ（オレック・クルパ）、アリス（リア・キルステッド）、アンガー（デイヴィッド・ソーントン）、ジャーニガン（レニー・フォン・ドーレン）の四人組はチップを追って、アレックスにリモコン・カーを渡した向かいの老婦人ミセス・ヘス（マリアン・セルデス）の家へやってきた。


その２：　天才児ｖｓ４人組の対決は佳境を迎える

屋根裏部屋の科学実験室から近所を偵察していたアレックスはミセス・ヘスの家に泥棒を見つけて警察に連絡するが、駆けつけた警官は拳銃を構えドアを蹴破って飛び込み、
「動くな！」
犬が前足の片方をあげ、それを交差させてハイポーズのスタイル。
これには思わず吹いてしまった。

泥棒の侵入した形跡がないと警官も信じてくれない。嘘つきの狼少年扱いされたアレックスは一大決心、
「誰も僕を信じてくれないのなら、僕が泥棒を捕まえてやる」
と泥棒の撃退作戦に乗り出すのだ。

ママのカレン（ハヴィランド・モリス）以下、アレックス以外誰もいない家にリモコン・カーのありかをかぎつけてやってきた四人組は、思いもよらないアレックスが仕掛けた罠にかかってきりきり舞い、家に侵入するまでが一苦労。もうフラフラだ。

「あいつらに負けるもんか」
と尚も仕掛けの１０連発！思わず笑わせてくれる面白さだ。オームのおしゃべりがこれまた傑作。実況放送までやってくれる。

かくしてアレックスは犯人一味を見事撃退してしまうのだった。


その３：　シリーズ３作の中で、飛び切りの面白さだ

それにしても泥棒４人の哀れなこと。　
「子供だと思っていたら、とんでもねえ野郎だ。ただじゃすまさねえ」
とわめくが、途端足元の床板が外れて絶叫と共に地下室まで転落。まさに踏んだり蹴ったりだある。

久しぶりに笑える喜劇だった。

１９９７　アメリカ・カラー　監督 ラジャ・ゴズネル　出演　アレックス・ディー・リンツ　オレック・クルパ　リヤ・キールステッド　レニー・フォン・ドーレン　デヴィッド・ソーントン　ハヴィランド・モリス

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