|
テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:カテゴリ未分類
レッドクリフ1 1800年の時をこえ、いま乱世の戦いが始まった。 天下統一の野望に燃える魏の曹操(チャン・フォンイー)は、80万の大軍 を率いて劉備、孫権(チャン・チェン)を倒すべく動き出す。 避難する人民たちを守るため劉備軍は遅れ、曹操の軍勢に追いつかれて包囲 される。 主君劉備を兄と慕う劉備軍の猛将、関羽、張飛、趙雲(フー・ジュン)たち の決死の闘いと、人望厚い劉備に仕える天才軍師諸葛亮孔明(金城武)の奇 策で危機を脱出した。このシーンの圧巻は曹操軍の圧倒的な軍勢の凄さだ。 その多さは半端じゃない。 そしてアクションシーンは形容できないほどの迫力がある。中でも劉備の赤 子を背中に鬼人の働きをする趙雲は見ごたえ十分だ。 孔明(金城武)は敵国孫権と同盟を結び、曹操と対抗することを劉備に進言、 許可を得て、呉の地へ赴く。 彼は孫権に拝謁し、劉備と共に戦うよう説得する。だが、はかばかしい返事 は貰えない。 孔明は次に赤壁で兵の訓練に当っている周瑜(トニー・レオン)に会う。周 瑜は孫家三代に渡る君主に仕え、孫権から絶大な信頼を得ている知将。水軍 の創設者であり、音楽の才能も持った美青年で、「美周郎(びしゅうろう) 」と呼ばれていた。 その夜、周瑜は孔明と会い、二人は琴の合奏をする。激しい音と伸びやかな 音の連弾。 音を聴きながら茶を炒れている周瑜の妻、小喬(リン・チーリン)。彼女は あまりの美しさに、姉とともに「江東のニ喬」と称された絶世の美女である。 寝室に引き上げてきた周瑜は妻に云う。 「彼の音は友を求めていた」 「あなたの音は戦を求めていましたわ」 小喬はこう答える。 かくして同盟はなった。 臥所を共にしている周瑜と小喬。 「噂を聞きました。兵の家族は赤壁から避難させると。私はいつ行くんです か?」 「行かせはしない、傍にいてほしい」 力を込めて小喬を抱きしめる周瑜。 曹操の軍は動き出した。2千艘の船団が河を埋め尽くし、赤壁に向かってく る。陸路から迫る騎兵と歩兵軍団。 敵を迎える同盟軍。尚香(ヴィッキー・チャオ)が囮となって、曹操の騎馬 軍団を味方の陣形の中に誘い込む。尚香は女性だけの兵隊を率いるお転婆な 性格で、兄の孫権を悩ませているだけにこんなことはお茶の子なのだ。 采配の一振りで陣形が変化し誘い込まれた敵軍はその中で右往左往、次々と 起こる孔明の策の前に倒されていく。関羽、張飛、甘興(中村獅童)らの闘 い方を見るのも楽しみだ。かくして戦いは同盟軍の大勝利に終わる。このア クションシーンは見事だ。 特に千変万化の陣形変化のシーンは映画で初めて見せてもらったように思う。 そこへ伝令が到着。 「申し上げます。曹操軍の艦隊が赤壁に向かっています!」 聞くより早く周瑜ほか同盟軍は赤壁に馬を疾駆させる。 赤壁の館上から遥かに見る対岸は軍船で埋め尽くされている。 「あれを薪にしたら、百年は燃えるぞ」 と張飛。 対岸をじっとみつめる周瑜と孔明。 不気味な静まりを見せる対岸の曹操軍。 かくして“赤壁の戦い”前哨戦は終わったのである。 アクションシーンはさすがにうまい。特に戦闘シーンの大俯瞰は見事なものだ。 ジョン・ウー監督の実力に敬意を表する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.28 22:42:45
コメント(0) | コメントを書く |