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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
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アーネスト・ボーグナイン、彼のことを覚えておいでの方は多いだろう。「地上より永遠に」で営倉軍曹を演じ、ささいなことから喧嘩をし、フランク・シナトラ演じるマッジョを殺してしまう憎まれ役、その存在あればこそ後のシーンでモンティの吹く葬送ラッパが余計に胸に沁みてくるのだろう。
その強烈なマスク、体躯、性格が大型作品によく似合い、生まれながらの悪党づらのために西部劇かギャング映画の悪党役が多かったようだ。 彼は1917年1月24日、コネティカット州ハムデンの生まれ。36年、海軍に入り45年に除隊。俳優を志し、ハートフォードのランドール演劇学校で学んだ。 やがてブロードウェイに進出し、50年にコロムビア映画と契約、端役でデビューする。もっぱら悪役専門だった彼に55年、異変が起こる。思わぬ幸運が舞い込んだのである。 それは、「マーティ」という映画への出演だった。この映画はニューヨークの下町で肉屋を営む善人の男が、これも不器量の娘と結ばれる過程を人情味たっぷりに描いた地味な作品だ。彼はこの主人公をしみじみと演じて見せた。そして、アカデミー主演男優賞を獲得する。 その後も彼は特異なマスクとエネルギッシュな性格を生かして貴重なバイプレイヤーとして活躍してきた。「コンボイ」「北国の帝王」「バイキング」「ポセイドン・アドベンチャー」「北極の基地 潜航大作戦」など多彩な作品に出演している。 1975年には、中米エルサルバドルの首都サンサルバドルで開催されたミス・ユニバース世界大会で審査員を務めたこともあるそうだ。 私生活では女優のエセル・マーマンやケティ・フラドを含め、5回結婚している。あちらの方でもエネルギッシュだ。彼は今年92歳、持ち前のエネルギッシュさが、年齢を超越させるのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.12.29 08:58:48
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