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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:マ~モ
ミッキー・ルーニー、彼の珍妙な日本人の姿を見てズッコケた。オードリー・ヘップバーンの「ティファニーで朝食を」に登場してくるユニヨシという男がそれだ。
いつも鍵を忘れるヘップバーン演じるホリーにベルでたたき起こされ、布団から身を起こすたびに、提灯のような電灯に頭をしたたかにぶつける。 出っ歯にメガネ、着物姿のクニヨシは”芸術写真家”を名乗る人物だが、あまりに紋切り型に描かれている。明らかに日本人への偏見が感じられるのだ。もう少しましな扮装をして欲しかったと思う。 ティファニーで朝食を 彼は1920年9月23日、ニューヨーク州のブルックリンでボードヴィル芸人の親の元に生まれた。なお、生名は「ジョセフ・ユール Jr.(Joseph Yule Jr.)」であった。 幼少時からボードヴィル・ショーに出演し、初舞台は僅か15か月の時、その後両親の離婚に伴いカリフォルニア州のハリウッドに移り、4歳の時に映画デビューした。 ハリウッドに移った後は、10歳で当時隆盛を誇ったメトロ・ゴールドウィン・メイヤーの専属となり、1933年に公開された「紐育・ハリウッド」を皮切りにミュージカル作品を中心に人気子役として活躍をつづけた。 その後同じく子役として人気が高かったジュディ・ガーランドとペアを組み数々の作品に出演し大ヒット作を連発し、一躍スターダムにのし上がり、1939年にはアカデミー賞特別賞を受賞した。 彼の子役時代の作品にはエリザベス・テイラーと共演した「緑園の天使」、「ブロードウェイ」では子役のジュディ・ガーランドと達者なタップを踏んでいる。 緑園の天使 1941年12月にアメリカが第二次世界大戦に参戦した後、1944年にアメリカ陸軍に入隊し終戦までの間軍隊生活を送る。なお、入隊に先立つ1942年に肉体派女優として知られたエヴァ・ガードナーと結婚するも、間もなく破局した。なお、ルーニーは現在までのところ8回結婚している。 第二次世界大戦から復員後映画界に戻るものの、その後子役時代のイメージが抜けず、一時期スランプに落ちいることとなる。しかし、1950年代に入り性格俳優としてイメージチェンジしたことや、テレビショーに出たことで人気が持ち直し再び人気俳優となる。 その後は1950年代から1960年代にかけていくつかの映画製作に携わった他、「ティファニーで朝食を」などの名作に重要な脇役として出演し、数回にわたりアカデミー助演男優賞の候補に挙がる。 彼の作品には「ナイト ミュージアム」「コナン ザ・アドベンチャー」「トコリの橋」「ドミノ・ターゲット」などがある。 ミュージカルからコメディ、シリアスドラマまでをこなすその高い演技力は称賛の的となり、1983年には映画界への貢献を称えられてアカデミー賞名誉賞を受賞した。 80歳を超えた現在も現役俳優として数々の映画やテレビドラマ、ショーに出演し活躍を続けている。彼は現在89才、90歳の大台に乗ることになる。頑張れ、ミッキー!。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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