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メアリー・アスター、彼女を見たのはハンフリー・ボガート主演の「マルタの鷹」が初めてだった。
彼女はタフな探偵サム・スペードを相手に翻弄する”謎の女”を演じていた。「孔雀夫人」「ハリケーン」では、清楚な役柄を好演していたが、私生活ではスキャンダルも多かったようだ。 マルタの鷹孔雀夫人 ハリケーン 「マルタの鷹」は彫像”マルタの鷹”の争奪戦を描いたミステリー作品の傑作だ。ボギーがサム・スペード役で人気俳優の座を確保したことは有名である。 彼女は1906年5月3日、イリノイ州クインシーで生まれた。ドイツ人、ポルトガル人、アイルランド人の血を引く。 美人コンテストに入賞したことがきっかけで映画界入りを果たし、14歳でデビュー。「ボー・ブラムメル」(1924年)でジョン・バリモアの相手役に抜擢され、スターへのきっかけを掴む。当初はお姫さま的な役柄が多かったが、30年代に入ると「紅塵」(1932年)、「孔雀夫人」(1936年)などで演じたような貞淑な女性役を得意とした。 しかし私生活では不幸やトラブルが続き、最初の夫は結婚2年目に飛行機事故で墜落死。1936年、2番目の夫との離婚訴訟の際に、浮気相手との秘め事を書き記していた日記が暴露され大きなスキャンダルを巻き起こした。また、実の両親から生活費の援助が少ないと訴えを起こされた事もある。 一方で仕事面は順調で、1941年には「偉大な嘘」でアカデミー助演女優賞を受賞。同年ハンフリー・ボガートと共演した「マルタの鷹」もヒットする。 戦後の代表作には「若草物語」(1949年)の母親役などがあるが、アルコール依存症が悪化し、自殺未遂を図ったりもしている。 主な出演作には、「結婚五年目」「若草の頃」「若草物語」などがある。 その後はTVでの仕事が主となり、1959年に波瀾万丈の人生を綴った自伝を出版しベストセラーとなった。「ふるえて眠れ」(1964年)を最後に引退。1987年9月25日にロサンゼルスで亡くなった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.03.27 15:49:31
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