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テーマ:DVD映画鑑賞(14196)
カテゴリ:マ~モ
いつかやってくる東南海大地震、生き延びる自信は?と問われると、私は正直なところ「ない」と答えざるを得ない。もし建物が崩壊して、その下敷きになった時、誰が救ってくれるだろうか。
救援隊が来てくれるまで待つ他あるまい。それも時間との戦いになるだろう。そんなとき、ペットの犬がいたら、主人の危急を告げるための行動を起こしてくれるかも知れない。 愛犬を家族の一員として、常日頃可愛がっていればの話である。利口な犬は主人の気持ちを察知するのが早い。愛犬と”心の絆”をしっかりと結ぶことが大切であろう。 この映画は、新潟県山古志村で発生した大地震のとき、実際にあった話を描いた感動作である。 愛犬マリと3匹の子犬を村に残さざるを得なかった飼い主家族の苦悩と、エサもない中、我が子を懸命に守り抜く母犬マリの奮闘を描く山古志村の実話から生まれた、あたたかな絆の物語。【中古】◆DVD◆マリと子犬の物語◆ 新潟県山古志村に住む仲良し兄妹・亮太(10才)と彩(あや 5才)は、母親を病気で失い、父・石川優一(船越英一郎)と祖父・石川優造(宇津井健)の手で育てられている。 ある日、彩は原っぱで捨て子の子犬を拾った。父親が犬嫌いなので迷った彩は元に戻したが、子犬は追い払っても追い払っても後についてくる。 彩は一人ぼっちの子犬を見捨てられず、家に連れて帰る。父の優一も彩の優しい心にうたれ、一家で飼うことを承知する。 マリと名付けられた子犬は成長し成犬となり、ある日、子犬を3匹産み母犬となった。家族が増えて亮太と彩は大喜び、原っぱで子犬たちと遊ぶ幸せな日が続いた。 そんなある日、異変が起きた。新潟県中越大地震である。その頃、優一は勤務先の山古志村役場、亮太は小学校に行っており、家には祖父・優造と彩の二人がいた。 この地震の描写はすさまじい。激しい揺れに家具は倒れ、ガラスは割れて吹き飛び、天井は落下する。祖父・優造は彩を庇って必死だ。やっと収まると思うと余震が襲う。辛うじて耐えていた木造2階建ての家屋は、数度の余震にたまらず崩壊、二人は生き埋めになってしまう。 外で子犬を守っていたマリは、狂ったように吠えながら鎖を引きちぎる。そして、崩れた瓦礫の隙間から穴を掘りだす。頭を隙間に入れては血にまみれた足で掘る、何度も、何度も・・・。 やがて、自衛隊の捜索ヘリが山古志村にやって来た。自衛隊員・陸自二曹の安田啓一(高嶋政伸)と部下1名が降り立つ。 人の気配を察知したマリは夢中で駆けだす、そして、安田を見つけるとそばに寄り、服を引っ張る。ようやく異状に気付いた安田はマリの後を追って・・・。 そして、救出した優造と彩を乗せて飛び立ったヘリの窓から食い入るような目で見ている彩の瞳に、地上をヘリを追って転がるように走るマリの姿がーー。健気なマリに感動。 命を維持するために母犬マリは大変だ。でも、食糧はない。食糧を確保するためにマリは遠出もする。次第に痩せて行くマリ。 子犬を襲うカラスには仰天した。三羽のカラスが三匹の子犬を襲撃する場面は見事だ。ヒッチコックの「鳥」を思わせる。マリはカラスと激闘の末、カラスを撃退する。 マリと一家の再会の日は来るのだろうか? 祖父優造のいのちは? 感動は果てしなく・・・。 本当に好い作品に出会えた気がする。まだ未見の方にはぜひ見てもらいたい。地震を追体験し、地震の怖さを知っておいてほしいと思うからだ。この映画は家族全員で見ることをお勧めする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.10.01 08:20:09
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