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April 29, 2005
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カテゴリ:わたし
学生時代、いろんなバイトをしたけれど、共通して言えるのはバイトでも出世できなかった私。


4.就職活動

ずばり、私はバブル期に就職活動を行いました。
男女雇用機会均等法も施行された後だったので、就職先は選り取り見取り。

ただし、すでに書いたように、本来私にはキャリア志向がないどころか、大学入学時点では就職する気すらありませんでした。

ところが、周囲に流されやすい私としては4年生になる頃にはやはりなんとなく一度ぐらいは就職するか、という気になり、さらに、どうせ就職するならいいとこ目指すか、ということになりました。

これもすでに書きましたが、就職先の候補として、まず最初に除外したのが女性にのみ制服のある会社。
日本K業銀行にもあこがれましたが、条件に照らすと×。
T京銀行も×。

一方、事務職(一般職)ではなく、男性と対等の立場で入るような仕事としてはシステムエンジニアを目指しました。

手始めにシステム開発会社の内定をもらい、それから某ハードウェア会社の内定もとりました。
ただし、ハードウェアメーカーのなかでも最も人気のあるI社は落ちてしまいました。
というのも、適性検査と一時面接にパスしたところまではよかったのですが、最終面接になんとノースリーブのワンピースを着ていったので、おそらくこれがいけなかったのでしょう。

私は就職活動を通じていわゆるリクルートスーツは着用しませんでした。
その代わりに、某ファッションブランドの金ボタンがずらりとついたジャケットの紺のスーツを使用しました。
理由は、画一的で地味なスーツを着るのがいやで、リクルートスーツを着ていないことを理由に落とすような会社はこちらからお断りしますという姿勢だったからです。(←生意気極まりない!!)
さらに、I社を受けたときは一次面接には半袖のスーツを着ていきました。
これはかろうじて受け入れられたようですが、さすがにノースリーブのワンピは非常識と受け取られたのでしょうか。

早い時期に採用試験のあった会社としては、某コンサルティング会社を受けたことが私のその後の決断を大きく左右したと思います。
この米系コンサルティング会社の採用試験は難しいことで定評があり、なんだか難しい論文を書かされたりしましたが、一応試験はパスして、一次面接にもパスしました。
この試験の過程で仲良くなった他大学の男の子とお互いの進行状況を確認したりしていたのですが、ともに最終面接(パートナー面接)まで進んだときに二人の間には大きな差が生じました。
彼が面接に行ったときには、たわいもない会話の後、パートナーがまあよろしく、と言う感じで手を差し伸べたのだそうです。
ところが、私の時には、それまでに聞かれたことのなかった質問がメインでした。
「結婚したらどうしますか?」「子供ができたらどうしますか?」がそれです。
私は「結婚」の質問には「仕事は続けられると思います」と答えたのですが、「子供」の質問には「子供を持ってみないとわかりません。そのときになってから考えたいと思います」と答えてしまったのです。
このような会社を受ける人間なら、嘘でもいいから「もちろん続けます」と言うべきだったのでしょう。でも、私はバカ正直に答えてしまいました。
そうしたら、見事に落とされました。 男性の友人はもちろん受かって、その会社に就職しました。

ここで落とされたことにより、私は例の音楽の教室から出て行ったときと同じ開き直りで「いくら能力で男性と張り合ったところで、所詮女性は女だからこそ余計に頑張らないとやっていけないんだ!!」と思ってしまいました。
(だって、男性だからって必ず長く勤めるとは限らないし、実際家業を継ぐまでの腰掛けで就職する男性はたくさんいました。そんな人たちに「腰掛けですか?」とは聞かずに、なぜ女性にだけいやらしい質問を浴びせたんでしょうか!!)
そう思ったらばかばかしくなったので、それ以降、男性と対等な職種を受けることはやめてしまいました。

事務職としては第一希望だった会社の内定をもらったのと並行して航空会社の地上職を受けていました。
この会社にはちょっとしたコネもあったのですが、内側から調べていただいたところ、まったく問題ないということでした。
当初コネの先に伺いを入れたときには、「スチュワーデスなら大丈夫ですが、地上職の場合は一応自力で試験を通っていただかないと」というお話でした。
私はスッチーはいやだったし、しかも地上職でも空港のグランドホステスは嫌だったので、都内の営業所勤務を希望と言い張って試験を受けましたが、それでも落とされずに最終面接まで進んでしまいました。
ただし…
この時点ですでに別の会社の内定をもらっており、私としては当時付き合っていた男性が土・日休みだったため、たとえ営業所勤務でも土日勤務になったら彼と会えなくなってしまう、と思い、結局最終面接で「当社が第一希望ですか?」と聞かれたときに嘘がつけずに、目の前にずらりと並んだ役員に頭を下げ、「申し訳ありませんが、XXに内定をもらってそちらにいきたいと思います」とお断りしてしまいました。(コネもあったので、内定をもらったのに行かないとなると気まずいと思ったのです。)

まったく、今だったら喉から手が出るほどの就職先を自ら棒に振ってしまったのです。 なんというあさはかさでしょう。
こうした経緯から、私はやりがいのありそうな職を自ら遠のけてしまいました。

これが、私が今日浮かばれない立場にいる決定的な理由です。








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Last updated  April 29, 2005 11:22:17 PM
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