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1.今朝はしとしと雨が降っていて、主人は早朝会議のため先に出勤してしまい車では送ってもらえなかったので、タクシーで息子を保育園に連れて行きました。 我が家から少し歩くとそれなりに車通りのある道路に出るので、タクシーはいつもここから拾うのですが、日によってすぐに乗れたり乗れなかったりばらつきがあります。 昨日(実は昨日も同じ状況)は、家から最短距離でこの道路に出たところにある交差点で老夫婦がタクシー待ちをしていたので、私はそれを外すように少し先まで歩いていって、老夫婦が先に車を拾うのを見届けてから自分の分を捕まえようと思っていたら、老夫婦の後にやってきた別の客2組に先を越されてしまい、結局4番目にまで順位を下げてしまいましたが、運よくすぐに車が来たのでさほど不快な思いをせずに乗り込むことができました。 ところが、今日は… こちら側にはぜんぜん空車がいませんでした(涙) 道路の反対側の車線にはけっこう空車がいたので、ちらりちらりとは見ていたのですが、自発的にUターンしてくれる車はいませんでした。 そこで、わらをも掴む思いで1台の車に向かって手を挙げたら、すぐ先の交差点で一旦わき道に入り、Uターンしてすぐに来てくれました。 不安げな表情の私の横で高々と腕を挙げて車を呼ぼうとしていた息子にも同情してくれていたのでしょうか。 私達をにこやかに車内に迎え入れてくれた運転手さんに行き先を告げると、やや混雑が予想される交差点経由商店街のルートを避けて近道で行ってくれるとのこと。 実はこの近道にも2通りあって、ある大きな敷地の向こう側の道を右に行けば、保育園の方向に向かう道に最も近づくことができるのですが、この路地から保育園前の道に入る交差点は実は交差点ではなく微妙なクランクになっています。 以前はこのクランク難なく使えたのですが、おそらく右折レーンに突っ込みすぎて横の道(交通量比較的多し)の交通をブロックしてしまうケースが多かったせいか、左折してすぐに右折レーンにはいることが禁止されてしまったのです。 なので自分で運転するときは大きな敷地の手前から商店街のある道に入り、信号2つ分ぐらいは渋滞をがまんしています。 でも今日の運転手さんは、「本当はいけないんだけど、この時間なら大丈夫だから行ってあげる」と頼みもしないのに張り切ってくれました。 運転手さんいわく、このクランク部分はこちらから向こうへ渡るときのみならず向こうからこちらに入るのも禁じられており、こちら側の道のほうが狭くて見通しが悪いことから、この道に入ったすぐのところでよく警察が待ち構えており、向こう側から突入してきた車を捕まえているのだそうです。 向こう側の道は見通しがよいので、ネズミ捕りはしないそうです。 運転手さんはこちら側の道でネズミ捕りをしていないことを確認し、さらに「当然と言う顔をして直接右折レーンに入ると、万一通りに白バイでもいたときに捕まっちゃうので、一旦普通に左折して直進するかのようにみせかけて、大丈夫だったらすかさず右折レーンに入るんですよ」と教えてくれました。 実際、左折してからの一瞬、微妙な間をとりつつ周囲を確認して、ササッと右折レーンに入って無事クランクを通過してくれました。 (右折することが危険なときは左折してちょっと行けば中央分離帯の切れ目があるので、そこでUターンすればいいだけの話らしいのですが。) こんな危険を冒して混雑ルートを迂回してくれたこの運転手さん、さらには止めてくださいとお願いした地点より30mぐらい手前でメーターを切ってくれて、それからのろのろと走って交差点まで進み、さらには料金740円のところを「40円はおまけするから700円でいいよ」と言ってくれました。 こんな優しい運転手さんに当たると朝から気分はよいもので(逆に不愉快な運転手さんに当たると朝っぱらから不機嫌になることもあります)、午前中に販売機でコーヒー(70円)を買うときに10円玉を投入しながら「今朝のコーヒーは半分運転手さんのおごりだ~」なんて考えていました。 2.ランチ、今日は久しぶりにてんぷらやさんに行きました。 この小さな店にはおばちゃんすらいなくて、おじさんがひとりで切り盛りしています。(少なくともランチタイムは…) 狭い空間に揚げ物や焼き魚やしょうが焼きの煙が立ち込める空間のせいか女性客の姿はほとんどありません。 今日も、私と友人が唯一の女性客でした。 前回、女性3人で行ったときもそうだったのですが、今日も、食後におじさんが「これはサービス」と言って切ったオレンジを持って来てくれました。 いくらたくあんとお茶で口を清めたあとでも、油っこい食事をした後のオレンジはとても嬉しいものです。 他の男性客には申し訳ないけど、女性の特権をちょっとだけ味わわせてもらいました。 お店を出る前のお会計だって、私達が席を立ったときにおじさんはちょうど他のお客さんたちに味噌汁とおしんこを持っていくために大きなお盆を抱えて歩き始めたところだったにもかかわらず、おじさんはわざわざ戻ってお盆を一旦置いて、先に私達に対応してくれました。 「私達後でいいですよ」って言ったにも拘わらず。 ちなみに、この小さな店の天井付近の壁にかけられたホワイトボードには「振り返ってみれば お世話になった方ばかり」と書かれています。 このおじさん、謙虚でいい人なんだな、と思わせると同時に、私自身の他人に対する接し方の過ちを指摘されたかのようになんだか心に留まる言葉でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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