Bryn Haworth / Sunny Side Of The Street (1975)
知る人ぞ知る英国名ギタリストだ。ブリンと読むのかブラインと読むのか相変わらず読み方不明(笑)。フラ・ディ・リーズと言う60年代中期のモッズ系らしきバンドに途中から加わり後にクリムゾンに参加するゴードン・ハスケル共々サイケな演奏で頭角を現した。脱退後、ウルフギャングに参加するがその際の曲が後年ソロアルバムにも入っているそうだ。70年代のブリンの活動はセッション(Chris de Burgh, Joan Armatrading, Gerry Rafferty, Ian Mathews, Cliff Richard,他)やサポート(Traffic, Bad Company, Gallagher & Lyle, Fairport Convention)だったようだ。74年にアイランドよりLet The Days Go Byという1stソロアルバムを出す。アコースティックを印象的に使う繊細な作りが心地よい。そしてこのSunny Side Of The Street(1975)。ブルーズからフォークまで幅広い選曲と確かな演奏、彼自身の上品な色気のあるアルトヴォイス。スライドギターもオートハープの音色も絶品だ。表題曲の大胆なアレンジも軽快でおもしろいが、B面2曲目のHeaven knowsの息が詰まるほどの天上のサウンドも極上。70年代このアルバムは極少数の輸入レコード店員なんかが割とプッシュしていたけど、実際どれだけ売れたんだろう?もし、死んだとき天国に好きなアルバム3枚持って行けるとなったら、まずこれを最初に入れる。そのくらい好きだ。この後A&Mに移り発表する78年のGrand Arrivalも79年のKeep The Ball Rollingも今となっては高額で取り引きされるほどだし、確かに素晴らしいアルバムだ。だけどこの75年の手作り感たっぷりなアルバム。ほんと良いアルバムです。近年は教会での演奏や布教スピーチなどでお元気なようである。無名だけどA&Mのベスト50LPにしっかりと名を刻む名アーチスト。そもそもA&M自体、ミュージシャンに力量無ければ契約できないレーベルですものね。3RD以降のA&Mでのと比べるとアイランド時代のソロアルバムは枚数国内に入ってきていたので、今でも安く買えそうに思えるのだけど。。。どうなんだろう?まあ、さっさとCD化して欲しいもんだ。A&M以降のはCD出ているんだからね♪かれこれ28年前にLP買ったけど、そろそろこちらは保存用にしたいもんね♪