ピーター・シンフィールドが68年に組んでいたインフィニティについて
前から気になっていたが、活動記録がほとんど無い事から一体どんなバンドだったのかも判らない。そんな短命バンド「インフィニティ」がキング・クリムゾン合流前のイアン・マクドナルドとピーター・シンフィールドの出発点でしたね。 当初は、World Domination in easy stagesという長い名前をこれまた頭文字で短縮し、WDIESとして誕生したそうですが、Infinityにすぐ改名したようです。マクドナルドは1968年にバンドが組まれて少ししてから参加した事が知られてますが、他のメンバーについてはっきりしてません。 んでちょこっと調べたら、当時のラインナップが判りました。Infinity(1968)Peter Sinfield / Guitar, Vocal Dik Fraser / BassMike Nichols / DrumsIan McDonald / Guitar, Vocal, etc. KCファンならご存知の通り、すぐ解散しちゃったんでイアンとピーターはこのバンドの後GGFに関わり始めたわけでしたね。イアン・マクドナルドがGGF→キング・クリムゾンと曲つくりと演奏で活躍する裏で、ピーター・シンフィールドとディク・フレイザーの元インフィニティ二人は、クリムゾンのロード・マネージャーとして裏方をはじめます。シンフィールドが作詞やライティングショーで深くバンドに入り込む事でメンバー扱いされていったのはご存知の通りですが、フレイザーも初期キング・クリムゾンのロードでリチャード・ヴィッカーズと共にバンドを下支えしてたようですね。メロトロンなどの機材運んだり。 まだインフィニティを組む前であろう、67年のピーターとディク右がピーター、左の人がディク・フレイザーです(当たり前かw)少しアップにすると本名はRichard Fraser、リチャード・フレイザーなのだそうです。 キング・クリムゾンのCDでは、Live In Hyde Park, July 5, 1969において8トラック目のBand Reunion Meeting (Epitaph Playback, London, March 15, 1997)にフレイザーとヴィッカーズ両氏がフューチャー(?)されてますねw フレイザー氏は、69年末にオリジナルラインナップのクリムゾンが分裂し、コンサート活動が暫く無くなってしまった為、翌年ELPが活動開始するとツアー・マネージャーとして活躍したそうです。 またエマーソン・レイク・アンド・パーマーの楽曲においてグレッグ・レイクの作詞を手伝っており、ナイフ・エッジ、展覧会の絵にクレジットが残されてますね。 クリムゾン、ELPとロードマネージャーを続けてたフレイザー氏は、その後ロキシー・ミュージック、38スペシャル、ソニー・ロリンズ、エディ・マーフィーなどのツアーでその裏方経験を生かして活躍してたそうです。意外な所ではジェネシスのライブ盤Seconds Outでもツアークルーとしてクレジットがあります。1975年から奥さんのドロシーさん、娘のウェンディさんとニューヨーク住まいなのだそうです。 ちなみにインフィニティのドラマーだったマイク・ニコルズ氏については、判りませんwもしかしたら彼もツアークルーをやってたかもしれませんね。もしかしたらですけど。 マクドナルドが参加する前のインフィニティがやってたという、別メロディでのオリジナル版クリムゾン・キングの宮殿。どんな曲だったのか気になります。どんな曲調だったのか、一度でいいから聞いてみたいものですね♪追記:エピタフプレイバックにおける一部会話を会長に聞き取って頂き、漫画化したのがコチラにございます。よろしければご覧ください。http://plaza.rakuten.co.jp/chop100/diary/201610110000/