レコード・コレクターズ2018年2月号キング・クリムゾン特集について補足
買いましたか?私も買いましたwレコード・コレクターズ2月号キング・クリムゾンのセイラーズ・テイル特集はとても興味深い内容で、書かれてる内容も正確かつ詳細で楽しんでおります。重箱の隅を突かせていただくなら、99Pからの「参加ミュージシャン名鑑」はちょっと事実誤認がございましたので、修正情報を挙げておきたいと思います。アンディ・マカロックがグレッグとバンド「シェイム」を67年に結成という記述。シェイムの結成は66年末でレコードデビューしドラムとベースが復学する為解散するまでの約一年の期間にアンディがいた事は資料で確認されてませんし、ドラマーはビル・ニムス(芸名はジュディ・ニムス)なのでしたwグレッグ・レイクがシェイムの後にシャイリムズを経てゴッズに入ってと書かれてる点も時系列が違います。シェイム→ゴッズ→シャイ・リムズ→キング・クリムゾンとなるようです。(図表のような流れだと推測されます)ピーター・ジャイルズの項目では、GGFからピーターが脱退した理由がポップす志向が強いためと書かれてましたが、実際のインタビュー記事では「音楽ビジネスに疲れ切ってこれ以上続けられなかった」と答えていました。実際は兄マイケル・ジャイルズからGGFに遺留する様にピーターは説得されながらも固辞し、GILES GILES AND FRIPPとして出演した68年晩秋のTV番組「カラー・ミー・ポップ」の試写会に姿を現したのを最後にバンドを脱退しています。60年代にメル・コリンズがストームスヴィル・シェイカーズに加入し、リーダーのフィリップ・グッドハンド・テイトがソロに独立して、バンド名が「サーカス」に変ったという点も事実と違います。実際彼らがバンドを改名をしたのは67年でした。テイト作のシングルを残しています。テイトの自主制作CDや近年発売されたシェイカーズとサーカスのシングル盤音源などのコンプリートCDでも、69年サーカスがメル・コリンズ主体でLPを制作する以前の情報が確認できます。ボズ・バレルが50年代から「ティータイム4」というバンドで活動していたと書かれてる部分も違います。ボズがバンドに参加したのは1963年から。もし50年代に彼が参加していたのなら12,13歳で参加という事になってしまいますしねw64年にイアン・ウォーレスが、ジョン・アンダーソンらのウォーリアーズのサポートドラマーから正規ドラマーに昇格という点も違います。ウォリアーズにいた先代ドラマーがプロになりたくなかった為、急きょウォーレスの実家にアンダーソンらが口説きに行ったというのがいくつかの書籍等で語られてます。英国俳優スティーヴ・ハリウェル自伝によるとウォーレスが子供の頃から叩いてたバンド、ジャガーズからウォリアーズへと引き抜かれた64年2月、ウォーレスがドラムを買い替えた為、古いドラムセットをハリウェルが買い取ったと書いています。(画像はジャガーズ時代のウォーレス。まだ幼さが残る)以上、補足として参考にしていただければ幸いです。