MOGUL THRASH - BBC SESSIONS AND ALBUM OUTTAKES 1970-1971 (2017)
このブログでモーガル・スラッシュを取り上げたのはもう13年前になりますが、廃盤セールでLPを手にしたのは1977年だっただろうか。その後シングル盤やBBCの放送用LPを大枚はたいて購入したり少ない彼らのセッションを求めてきましたが、BBC出演時音源とアルバムアウトテイクをまとめたLPが出ました。というか昨年出ていたようですがw これまで彼らのリマスターCDにボートラで収められたこともある音源が多いですが、例のリマスター盤は音声を無理やりハイあげしてジャリジャリのひどい処理がされていてとんでもないCDでした。 この度出たLPの音を聞く限り、放送用LP(BBCトランスクリプション)から生で盤起こしされているようで非常に状態が生々しくてよいです。これなら全世界のジョン・ウェットンファンに勧めても恥ずかしくありませんw LP収録曲Side 11, Sleeping In The Kitchen2, St. Peter3, I Can Live Without You4, Something Sad5, Dreams Of Glass And SandSide 21, Going North, Going West2, What's This I Hear3, Fuzz box4, Conscience このうち1面1-3がトップオブザポップス330放送用LPから、2面の3-4がTOTP337放送用LPの音源と思います。BBCの放送用LPはコストに糸目を付けない非常に高音質でローノイズでレコードもここまで凄いものが作れるんだなと実感させてくれるものですが、いかんせん放送の販売用途でのみ作られたものですので配布枚数も50-100枚程度と非常に数が少なく現在も大変高価です。私も以前清水の舞台から飛び降りる思いで買いましたが、期待どおりの素晴らしいブツでしたw ただ一般的にこれらの残された貴重音源を広める為には商品化、それも当時の音源をなるべく無様にリマスターせずオリジナルの再現に留めたものが望ましいと思っていました。今回このようなLP(しかも重量盤)で出された事でジョン・ウェットンのプロデビューバンドであったモーガル・スラッシュに再び注目が集まるならファンとしてこれ以上の喜びは無いですね。 また今回収められた曲の中で1面の4と5、2面の1と2はスタジオアウトテイクです。さすがにこちらは没テイクという事もあり、演奏やミクスがラフな面も多々ありましたが、これはこれで貴重な音源という事になります。今回のLPで私は初めてテイク違いを聞きました。LPのラベルは懐かしのLP風に仕上がっていて、これもまたマニアックな感じで面白いですね♪