|
テーマ:70年代英国音楽(238)
カテゴリ:キングクリムゾンメンバーズワーク
この爽やかで70年の空気の一杯詰まったLPには聴き所が多く、3人の芸達者なギタリストの味だしまくりプレイや情緒的な生ピアノ等がより一層名曲の魅力を引き立てている。まず、一曲目アンディ・ロバーツのテクニカルなアコースティックギターに導かれ、軽快なデザートインが始まるとリチャード・トンプソンのギターがマシューズの歌声に絡みつくように歌いまくる。3曲目はサンディ・デニーのハーモニュームとキース・ティペットの情緒的なフリープレイピアノが美しいネバー・エンディング。4曲目はタイトなリズム隊に3人のカラフルなギターのみで構成されるリノ・ネバダ。やはりリチャードの泣きのギターフレーズ、素晴らしすぎる。LPB面2曲目サザンウィンド、痛みさえ感じるマシューズ独特の美しいメロディからサビは一転、リサ・ストライク、ドリス・トロイらの派手な女性コーラスに盛り上げられる。B面5曲目はアルバム終盤の盛り上がりモーガン・ザ・パイレーツ。曲もノリがいいがティム・レンウィックのエレクトリックギターとリチャードのアコースティック・ギターのソロプレイも聞き物。アルバム全体マシューズのセルフプロデュース。ソロになって今までバンドでかなわなかった自身の思いの丈を等身大に描写した繊細で歌心溢れる好作品なんである。現在はCDでもジャケットこそ違うが再発されているので、お勧め。クリムゾンのケイドンス&カスケイドとか好きならハマル、かもかも。 Musicians Ian Matthews, vocals Gerry Conway, drums Pat Donaldson, bass Tim Renwick, electric and acoustic guitar Keith Tippett, piano Richard Thompson, electric and acoustic guitar Andy Roberts, acoustic guitar Sandy Denny, piano, harmonium, backing vocals Doris Troy&Liza Strike&Nanette Workman, Backing vocals on Southern Wind Side 1 Desert Inn (3:30) Hearts (3:12) Never Ending (2:48) Reno Nevada (4:47) Little Known (2:55) Side 2 Hinge (0:25) Southern Wind (3:10) It Came Without Warning (4:01) You Couldn't Lose (3:35) Morgan the Pirate (6:41) If You Saw Thro' My Eyes (2:34) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 29, 2015 02:32:35 PM
コメント(0) | コメントを書く
[キングクリムゾンメンバーズワーク] カテゴリの最新記事
|
|