アレクシス・コーナーの2枚組LPで、彼の50歳の誕生日を記念して行われたライブの模様を収めたものだった。日本ではホトンド知られていない彼ではあるが、70年のCCSでのヒットで知る人ぞ知るところ。クリムゾン・ファンならアルバム「アイランド」ツアーでの共演から、ボズ、イアン、メルがクリムゾンを抜けて彼と行動を共にしたのもあったね(スネイプ/独ブレインよりスタジオ盤とライブ盤を出している)。70年代には日本で彼の事を話題にする記事は皆無だったから、極一部のブリティッシュ・ブルースを掘り下げている人以外はいったい誰なんだろうと思う人も多かったかもしれない。英国のブルース界のゴッドファーザーなんつー言い方とかもされていたが、実際彼に表舞台まで導かれたミュージシャンはストーンズを始めとして数多かったようですな。このアルバムは79年にINTERCORDレコードから発売されていたが、近年はCDでも入手出来る模様。パーティに駆けつけたミュージシャンはその昔お世話になった人たちなんだろう。エリック・クラプトン、メル・コリンズ、クリス・ファーロウ(イイ味だよね)、ディック・ヘクストール・スミス、ズート・マネー(何気にこの人も好きだ)、ダフィ・パワー(デビュー前のビートルズとツアーしてたのはアンソロジーで確認できるね。)ジョン・サーマン他。LPの裏面にはゲスト達の写真がいっぱい出ているが、どれもこれも笑顔。ブルーズアルバムだけど、ハッピーな気分になれるのはアレクの人柄もあるが、ブラスセクションを従えてゴージャスな雰囲気になっているからかも。デューク・エリントンとかのジャズナンバーもあるしね。アレクシス・コーナーについては日本でも専門的なサイトがあるのでこれもCD購入の際には御参考になるはず。この後、本人は84年に亡くなってしまい、日本の一部新聞にも記事が出たけど、たぶん情報元の外電の扱いが大きかったせいもあるんだろうね。