6月25日咽頭ガンで亡くなられた。享年77。本名:鈴木しゅうじ
さて名前をお聞きになってどれだけの方がご存知だろうか?
しかし、名前にピンと来なくてもその絵は誰もが子供の頃に見た経験を持っているはず。絵本・漫画・イラストでの飄々としたタッチは、実に摩訶不思議な楽しさを読者に与えてくれたものだ。戦後直後にマンガコンクール入選、小島功たちと「独立漫画派」で先鋭的な作品を発表。そして50年代末期より福音館書店の「月刊絵本」での挿し絵を手始めに絵本作品を手がけるようになる。この月刊絵本(70年代末廃刊)、60~70年代においては多くの個性を世に紹介した功績で知られるが、関係したイラストレーターや画家や作家の名前が又凄かった。長新太、宇野亜吉良、米倉斉加年、今江祥智、安野光雅等といった今や大御所ばかりである。70年代には田島征三、田島 征彦、長谷川集平等といった新鮮で個性的な才能を送り出したね。長さんは仙人みたいでいつもニコニコ、絵も展開もナンセンスでメルヘンで狂気なんだけどなんだかホンワカ。でもその遺された無数のイラストや絵本が多くの人の記憶の奥底でおにおんだらたんすーぷを飲んで昼寝している(謎)。お疲れさまでした。たくさんたくさん楽しませてくれてありがとう。本当に神様になっちゃいましたね♪ご冥福を御祈り致します。やすらかに。。。
(至極私的なことだが、長新太さんを好きな理由ってロバート・ワイアットやケビン・エアーズらの音楽が好きなのと何となく似てる。)