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テーマ:なつかしのキャラクター(200)
カテゴリ:特撮
近年亡くなられた坂口さんの著書「赤影参上!」のスゴイ苦労話を読んで以来、時間を見つけては1部、2部とレーザーディスクで観直してきた。ここ1週間は病気で療養中なので3部をちょこっと1枚4話分。
1、2部とハチャメチャで監督の倉田さんの思うがままの破天荒な展開をしてきたのだけど、3部となると好視聴率にもおごらず今までの反省点と視聴者からの意見に制作陣も真剣に対応している。3部からは子供向けに怪獣も毎回登場するようになるのだけど、ストーリーはより大人向けに見ごたえのある脚本になっている。そして今までは派手で荒唐無稽と言われた忍術もあえて押さえ東映伝統の「しっかりとした殺陣」が見物となっている。この当時の東映の悪役をやっている人たちは本当に●●流剣術五段とか▲▲槍術五段、はたまた◇◇柔術五段に■■鎖鎌免許皆伝とかもう実技も猛烈な御歴々がやっていたのだ。当然殺陣も本作の出演悪役の人たちが担当している。今でこそ有名な殺陣の宍戸大全氏なんぞこの頃はまだまだ諸先輩の殺陣の下で励んでいた頃なのが赤影でも確認できる。 さすがに3部目を観ているとレーザーディスク版赤影の利点も欠点も見えてくる。利点としてはオリジナル・ネガからのマスターなので色が美しく、特典のBGM集も海外向け劇場英語版赤影とDVDには無い特典もいいんだけど、フィルムの傷が多いのが欠点。ほんと気にすればきりがない事であるが。DVD版は価格的にLDより定価も安く出たからこれから見る人はお得だよね。 赤影は当初白黒作品となるはずだった。ところがプロデューサー諸氏は来たる時代に白黒では再放映されなくなるという読みをしていたのだ。赤影制作までの苦難の足跡は前出の坂口さんの「赤影参上!」に詳しいが、作品のカラー制作に拘ったからこそその後20年にも及ぶ再放送に重宝されたのである。事実、この後本格的な時代劇忍術アクション子供向け作品は制作されていない。いや大人向けでもこれほどのアクション作品は希有ななずである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 29, 2005 09:54:57 AM
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