70年頃には、様々な音楽を紹介するサンプラーレコード、いわゆる音のカタログが各社から出ていたよね。有名な所では、CBSソニーの500円という破格のLPがあったし、あれでマッチングモウルを初めて聴いてとりこになったんだったな(自爆)。
外国だと英アイランドのサンプラー、Nice enough to eat や Bumpersでのクリムゾン収録LPなんてものあった。バンパーズは2枚組なのでそれほど市場では見かけなかったが、ナイス・イナフ・・・の方は割と出回っていたな。
サンプラーLPは、あくまでカタログだからマスタリングもカッティングも適当だし、プレス盤も商品も材質は良くないし、ジャケットに至ってはペラペラだわ。現に何枚か買い直したナイス・イナフ・・・だがどれもろくなものではなかった。とは言うものの、普段聞かない様々なアーチストや入手の難しいニック・ドレイクなんかも収められてて、ある意味聞き物。
よくこの手のLPで「ミックスがちがう」云々いうやからもいるが、プレスも編集時のマスターも違うんだから、厳密にオリジナルLPと比較すりゃ違って聞こえても何らおかしくない。現にナイス・イナフ・・・に入っている、21世紀の精神異常者は目で見ても良く判る溝の違い。同じ条件で聞き比べてみると、、、(笑)。
いやほんと微妙なもんだから、カッティング作業時のリミッターとか圧力とか違って当たり前だものw。
ちなみにバンパーズの方にはケイドンス&カスケイド。わざわざ買っては見たけど、すぐ売っちまったのでこちらは今手元にはない。
コレクターなら欲しいかもしれないけど、音楽的な価値はほとんど無い。
ナイス・イナフ・トゥ・イートのジャケットではアルファベットクッキーで収録アーチストの名前が列挙されている。