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カテゴリ:色々ごちゃまぜ
先日、自転車でビックカメラに出かける時の事だった。
近所の家の前に相当数のLPレコードを束ねた山がいくつもあった。 詳しく手にとって見たわけでは無かったが、70~80年代の邦楽が主だったと思う。 ハウンドドッグやら坂本竜一の名前が通りすがりにも見て取れた。 日本ではLPからCDへの変換は割と劇的に行われたと記憶している。 諸外国ではLPもそれなりに生産をし続け徐々に切り替わっていったものだったけど。 今やプレイヤーを使うのもDJ以外では古いLPを自宅で鑑賞するくらいか。 思い返せば、LPもEPもレコードと言う奴は取り扱いが何気に難しい物だったね。 うっかりすると針を滑らせて傷を付けたり、落としちゃったり。 夏場の直射日光で大好きなLPを盤反りさせちゃったクラスメートもいたな。(それがトニー・レビンも参加していた野口五郎の物だったのを久しぶりに思い出したw) デカイ・かさばる・邪魔。 それでもLPにはあの大きさ故の楽しさがたくさんあった。 良いジャケットは一枚の絵画のようであり、写真作品であり、ポートレート。 大きな歌詞カードやライナーは、手にとって情報を逐一見ながら想像を膨らませるに好都合だった。 たかだか30年前には高田馬場や新宿で簡単に手に入れられた輸入レコードも今やとんでもない高値が付いていたりするよね。それらの中には持ち主が没してしまい、家人によって捨てられてしまった物も多いかもしれない。 昔はマニア間で数万するようなLPが街の片隅の埃まみれの中古レコード店から280円で買えたりすると大喜びした物だったが、いまや中古店自体がCDやDVDに取って代わられているものね。 80年頃だろうか?当時馴染みの店主と会話している中でこの様な事を聞かされた。 「ドイツとかヨーロッパにもマニアが多くて、最近は買い付けが難しい」 「持ち主のコレクターが手放さなくなった」 70年代後半のマニアによるプログレ廃盤ブームは、実は日本だけじゃなく欧州にも起こっていたんだよね。日本でファウストが5万で取り引きされていた頃、あちらでも高値だったしね。 だいぶ売り払ってしまい今は寂しい自宅のレコード棚だけど、関東一円を駆け廻ってレコード店をしらみつぶしに当っていた頃が懐かしく思い出される。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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