洋の東西を問わず異常に誤表記が多いクリムゾンのアルバムが存在することをご存知だろうか?
それは通算4枚目のアルバムであるアイランド。
3枚目のリザードでゲストを交えジャズ傾向を深めたクリムゾンだったが、初期においてプロデューサーでもあったピート・シンフィールドのB面の組曲批判も手伝ってか、幽玄なまでにサウンドの変化が際立つ作品になっている。
日本国内や海外のサイトでもゲスト参加のPaulina Lucasのクレジットが「ソプラノサックス」やひどい場合は「sax」とまで書かれている。
よく聴いている方やファンならばご存知のとおり、
Paulina Lucas is [soprano vocal], no[soprano sax]
そう、ソプラノボーカルなのである。
クレジットにsopranoとだけ書かれていること等からご認識が広まり、内外でそのまま紹介されているケースが多いようだ。
クリムゾン楽曲数あれど、女性ヴォイスが正規に採用されている楽曲は実はほとんど無い。フォーメンテラ・レディのサウンドの無限の霧中に漂うような美しいスキャットをどうか誤認識なき様に。。。。。いい曲ですもの。
まあ、10年後20年後に現代の21世紀初頭の音楽を分析しようとする人が、「元ちとせ」の名前を見て「元ということはその後は何になったんだ?」と混乱する人が現れないとも限らない。そんなこと無いかw
写真は移動中のクリムゾンメン、左からピート・シンフィールド、イアン・ウォレス、ロバート・フリップ。