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テーマ:70年代英国音楽(238)
カテゴリ:70’S
ロイド・アレクサンダース・ブルースバンドにいた、ハワード・ワース(ギター、ヴォーカル)、トレバー・ウィリアムス(ベース、アコーディオン、ヴォーカル)、キース・ジェメル(サックス、クラリネット、フルート)の3人とトニー・コナー(ドラムス)によって結成され、69年にポリドールからアルバム「Audience」でデビューした。 彼らの名前が有名になる契機になったのはカリスマレコードの社長に気に入られて移籍した70年「フレンズ・フレンズ・フレンズ」からと言ってよいのだろう。ワースの弾くガットギターやフォークギターの力強さと独特なアクの強いヴォーカルスタイル、ジェメルのエレクトリック・サックスが特徴でバンドはフォークのみならずファンクやジャズやロック等を感じさせるセンスのよい音作りが魅力的だった。 日本では解散直前72年に出された「ランチ」の評価が高いが、欧米での評価は今回取り上げる「ハウス・オン・ザ・ヒル」の方が断然高いようである。70年代に初めて彼らの音に触れたのは日本フォノグラムの発売したこのLPだったが、素晴らしい出来映えにしばらく愛聴盤になっていた。 個人的にはYou're not smilinとIndian summer(ビルボード最高位74位)が特に好きだった。 活動期自体は短いし、彼らに対する日本での評価はマニア内に留まり、それほど有名ではない。例えるとしたらマクドナルド&ジャイルス風のサウンドにからみ付くような粘っこいヴォーカルが乗った様な風合いか。また、楽曲のレベルの高さも特筆されるべきであろう。またジャケットのアートワークはどのアルバムもセンスが高い。 試聴「House on the Hil」 ←クリックすると飛びます。 ライブ活動ではフェイセズの米ツアーに同行したりもした。解散後、ワースはソロシンガーに、コナーはジャクソンハイツを経てホットチョコレートに、ジェメルはスタクリッヂを経て英レゲエ系のセッションへ、ウィリアムスもヴァージンからソロシングルを出している。 現在は全ての作品がCD化されている。他に比類の無いオーディエンスならではの深い味わい。ぜひ一度御試聴される事をオススメする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 2, 2006 12:35:09 AM
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