60年代のGSブームにも多大な影響を与えた「レフトバンク The Left Banke」であるが、世界的なヒット曲愛しのルネ等があるにも関わらず近年は廃盤の憂き目にあっている。
とにもかくにも才人マイケル・ブラウンの作品がどれもこれも全部廃盤、でもって入手しようとするととんでもないプレミア価格だったりする。
レフトバンクのCDはセカンドの日本盤がまだそれほど高くは無いが、ファーストがやはりべらぼう。ベスト編集盤あたりで三万五千円とかだともうあきらめるしかない。
彼がレフトバンクを離れ、70年代にソロプロジェクトを膨らませてストーリーズ結成へ向かうのだが、そのストーリーズもCDが廃盤のせいで高額な出品が多い。
レフトバンクの頃とは違ったピアノ主体のミドルナンバーが多くいわゆる聴かせるバンドであったが、今回紹介する1stアルバムも72年の発表当時、日本の音楽誌の評価が高かったものであった。
しばらくこのカナダ産再発CDも入手が厳しい状況だったが、今のところ1000円ほどでドイツの業者がアマゾンに出品している。早速1枚購入してみたが送料も安いのでかなりお得だった。しかもシールドされた新品である。サウンドはいかにも8トラックマルチで収録した感じのルーズな演奏であるが、それも当時の雰囲気を漂わせて心地よい。今のところアマゾンにまだ在庫があるので、レフトバンクやマイケル・ブラウンの気になる人は安い内に買うのもいいかも。