70年代に結構聞き込んでいたアルバムだが、最近妙に気になってまた聴いている。コロシアム解散後にディックが作り上げた作品で、ある意味解散したコロシアムへの彼の想いが詰まった作品とも言える。どうも70年代のうちは余り評価されていなかった作品で、コロシアム作品は幾度も再販されていたが、このバンドの名残りを感じさせる好盤はほとんど注目されてなかったように思い出す。当時の最初の廃盤ブームでも精々2000円程度の値しか付けられていなかった。
1曲目のFuture Songからいきなりダイナミックで聴き応えがあり、今聴いてもワクワクさせてくれる。近年はこの様な作品もCDで聴く事が出来るようになっており、ボーナストラックではライブ音源までプラスされている。これもまたいい。
メンバーは、デイブ・グリーンスレイド、マーク・クラーク、クリス・ファーロウ、ジョン・ハイズマンといったコロシアムOBにグラハム・ボンド、クリス・スペディングなど芸達者で構成されている。また、この後ハイズマンが結成するテンペストでヴォーカルを担当するポール・ウィリアムスも例のドスの効いた歌声を轟かせている。この人の声が個人的に好きなのでそれもアルバムが好きな一因でもあるが。
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