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テーマ:キングクリムゾン(655)
カテゴリ:キングクリムゾンメンバーズワーク
今までにイアン・ウォーレスのキングクリムゾン加入前のキャリアを幾度か紹介してきましたが、1964年から67年のウォーリアーズと1970年のワールドの間についてはそれほど情報も無い為触れてきませんでした。
67年にウォーリアーズが解散し、イアンはビッグ・サウンドというバンドに加入。この時の写真は彼の公式サイトにいくつか確認できます。ウォーリアーズの頃もパッケージツアーで渡英してきていたリトル・リチャードのバックを勤めたりしていたそうですが、このビッグ・サウンドでの頃もバック演奏活動が主だったようです。このバンドも程なく解散し、イアンはソロ歌手たちのバックを勤めるセッションを渡り歩きました。 そんな彼の転機になったのは、最初の解散直前のボンゾ・ドッグ・バンドのラストツアーでドラマーとして参加した事でしょうか。その繋がりがニール・イネスの結成したワールドへ発展したのですが、その直前にボンゾスのもう一人の才人ヴィヴィアン・スタンシャルの企画にも参加しています。スタンシャルと言うとザ・ビートルズのTV映画マジカル・ミステリー・ツアーの最後の方のクラブシーンで、ムーディな歌声を聴かせている事でお判りの方もいるでしょう。マルチプレイヤーとしても知られる人であのマイク・オールドフィールドのチューブラベルズでナレーションもしていました。 ボンゾスを解散後、スタンシャルはエリック・クラプトンらとSean Head Showbandという企画バンドでシングルを出しましたが、一方その直後に親友のキース・ムーンら仲間とつるんで立ち上げたビッグ・グランドというお遊びバンドでも、シングルBlind Dateを発表しています。ここでイアン・ウォーレスはドラムスで参加。シングルB面はバンド名がHis Gargantuan Chumsになっていますが、こちらはメンバーが楽器を持ち替えただけだとイアンが後年語っています。(A面でパーカッションをやってたキース・ムーンとドラムスを交代したとのこと。トロンボーンはジョン・エントウィッスル(!)。) 1970年の3月にBBCラジオのトップギアに出演、シングルを制作し、月末にBBCテレビ番組Marty Amokにも出演しています。ここでメンバー達はお面をかぶり、奇天烈なパフォーマンスを披露しています。 YOUTUBEにその超貴重な映像があったのでご紹介。 Vivian Stanshall & biG Grunt - 11 Mustachioed Daughters お面はかぶっていますが、左利きドラマーはイアン本人。 ヴィヴ・スタンシャルの企画バンドの音源は、70年代に出ていたボンゾ・ドッグ・バンドの二枚組LPヒストリー・オブ・ボンゾスに収録されていましたが、現在はそのLPもCD化されており入手できます。またボンゾスのレアトラックを収めたCDも出ているそうなので、そちらで聞くことも出来るそうです。 この企画が終わり、イアン・ウォーレスはニール・イネスのザ・ワールドに加入。リハ後ギグをこなしつつ、8月にはアルバムをレコーディングしています。そして、キース・エマーソン宅に一緒に居候していたアンディ・マカーロック同様に、キースの紹介でフリップからクリムゾン参加のオファーを受けたのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 29, 2015 02:21:06 PM
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