Bill Brufordがイエス関連やキングクリムゾン、そして自身のバンド等で残した作品以外で、数多くのセッションでも仕事をしてきたのは、ファンならば御存知の方も多いだろう。
70年代のクリムゾン解散からUKあたりまでのセッション期間に種々雑多な活動で悩ませてくれたが、80年代ディシプリンクリムゾンの期間にもジャマラディーン・タクマの2NDリーダー作に演奏を残している。
ビル先生が叩いているのは8曲目、SPARKLEのみ。
この頃のクリムゾンでは、フリップに「シンバルを余り叩き過ぎるな」とか言われていた様で、ハイアット替わりに右手側のオクタバンセット(口径の細いタムで胴の深さで音程を決める)をポンポコと叩いていた姿を思い出せるだろう。
タクマのアルバムでは、そんな日頃のウップンを晴らすかのように、変則プレイを炸裂させている。AMAZONや中古市場で探しても容易に安く手に入るので、気になる方は是非。ただ楽天市場では残念ながら品切れ中。
ジャマラディーン・タクマと言うベーシストは、スタインバーガーのベースを長身に抱え、80年代前半に音楽誌でも割と注目を浴びたプレイヤーで、このアルバムもかなりバラエティに富んだ作品。ただ、当時雑誌の情報では彼の色んなエキセントリックな話題ばかりが目立っていたのだが、改めて聴き直すと割と面白い。2000年には晩年のデレク・ベイリーと作品を発表したりもしている。