ゴードン・ハスケルがLes Fleur De Lys在籍中、マネージメントがバンドを売り出すよりもセッションワークやコンサートのバックバンドで使っていた。バンドを売り出すには金が掛かるが、バックをやらせれば日銭が稼げる。事務所として現実的な判断だったが、バンド自体は器用貧乏な使われ方だったともいえる。彼らが英国にツアーで渡航してきたアメリカの歌手のバックを数こなしたのはそんな成り行きだったのであろうが、そんな中でスタックス系との繋がりが出来、後年クリムゾン脱退後のハスケルの2NDアルバム制作決定時の人脈が培われていたりもしている。
そんなフルール・デュリーのバンドメンバーが様々なセッションワークで参加したアーチストの中で、音源として残っている物を今までいくつか紹介もしてきた。シャロン・タンディやジョン・ブロムリーなど、近年の再発で手軽に聞けるようになったのは喜ばしいが、まだ不明な作品もある。50年代末から60年代に活躍し89年に無くなった、マルチプレイヤーの黒人歌手ドニー・エルバートだ。彼の68年のポリドール盤LPにFleur De Lys参加の可能性がある模様。ただしアルバム情報がまだ余り手に入らない。本当に参加しているか?クレジットはあるか?古いソウル系だとクレジットが無い場合もある。また参加してたとしてもどの程度かも判らない。地味に探すしか確認方法は無いのでいつその中身が判明するかは全くメドが付いてませんw ゴードンのサードアルバムでの過去の参加作品情報にも出ていないので単なるツアーでの共演だけだったのかもしれないが・・・