清涼剤・・・
メンツの豪華さにひかれて、ジャズロックを期待するとちょいと物足りないかもしれませんが、、とにかく気持ちのいいアルバムですね。サウンドプロダクションは一部80年代を露骨に感じさますが、それでも英国らしい凛とした清清しさをもたらしてくれます。
ゾンビーズを聴き育った少年期、ロッド・アージェントのセンスの良さは憬れでした。ゾンビーズ後、アージェントでの熱い演奏も良かったですが、彼の懐の深さをこのアルバムでも味わえます。All Aloneでのバーバラ・トンプソンの美しいフルートやサックスはひたすら聴き手の神経の奥底へしみこんで来ます。With youでのロッドの歌声も甘酸っぱさが嬉しいですし、Moving Onは往年のコロシアムを思い起こさせてます。リズムセクションはバーバラのだんなで名ドラマーのジョン・ハイズマン、ベースはコロシアムIIなどで知られるジョン・モール。とてもスムーズな演奏なので聴いてて嫌味がありませんね。
たまにこんな作品を聴くとほっとします。