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唐突だが、テレビで連日流れるニュース映像に、何となく違和感を感じる方は多くないだろうか?復興復興と号令よろしく各メディアも連呼する。それはそれでよい事なのかもしれないが、何か欠けてると、何か座りの悪い印象がある。
11年前、初めて訪れた神戸・そしてその周辺地域。阪神大震災からだいぶ時間が経過していたが、復興というのは生活を取り戻すことであっても、以前の環境を取り戻せることではない。時が経っても戻らない、そんな空気がやはり街中に感じられた。今メディアを通じて感じる座りの悪さは「復興=取り戻す」みたいな単調さがあって気味が悪い。もちろん被災された方々を思えば、そんな先の話より今も解決しない多くの直面する問題の数々が優先されるのは当たり前ですし、そうでないと困ります。だけれど、その先にどういうビジョンを展開しようという姿勢が、政治も含めて何も示せていないのが現実です。
大災害をドラスティックに解決することなんてSF小説でもない限りありえませんし、こつこつと日本人が過去に経験してきた多くの自然災害からの立ち直りと同様に継続していくしかないわけですが。それでもTV映像の多くが場当たり的に過ぎる印象が多くの庶民に不安感ばかり煽っているのは確かです。報道の問題提起も度が過ぎれば社会不安ばかり強調しますしね。そろそろ解決策をもっと探る姿勢を報道機関も考えられないのでしょうか。人の不幸は蜜の味みたいな報道は「平時」であればかまいませんが、TPOを間違えられると不愉快さしか残りません。率直さは必要ですが、演出はこの場合不要です。
未来は簡単に予見できませんし、回復への道しるべとして過去の経験を生かしてきたのが祖先から続く私達の歴史です。地震や津波だけでなく、歴史的に噴火・洪水・台風・大火など、地震大国どころか災害が頻繁に訪れ、そのたびに少しずつ経験の上積みしてきたからこそ、日本は立ち向かうだけのちからがまだあるのだと思います。震災後に各地に何度も訪れているでか過ぎるほどの震度6前後の連続余震。耐震性の高い日本家屋が合ったが故に各地の街も思いのほか強固に耐えています。海外から見れば驚異的なことです。被災地域は、復興=原状回復ではなく、新しい街づくりとなります。不幸にも今回甚大な被害に見舞われた地域の方々に、どのような計画性を示すのか。これは政治家や行政だけではなくマスコミを含め私達全員の問題ですよね。一部の責任だけで全部やろうとするのは無理ですし、無茶です。今回の節電で賢明な方々が社会全体いかに多いかわかりました。一つ一つはとてもとても小さくとも。どのピースも決して欠かせないものです。だから自分の力が小さく思えても悲観しない。マザーテレサではありませんが必要の無い者なんて無い訳ですね。
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Last updated
Apr 14, 2011 05:26:33 AM
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